- 表題
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- 後撰和歌集
後撰和歌集 - よみ人しらず
間近くてつらきを見るはうけれども
うきはものかは恋しきよりは
間近にいながら相手のつれなさを見るのはつらいけれども、そのつらさなど物の数ではない、離れて恋しく思うことに比べれば。
後撰和歌集 - よみ人しらず
渡りてはあだになるてふ染河の
心づくしになりもこそすれ
渡ってしまえば心が浮わついてしまうという染川だから、筑紫の名のように、気をもむばかりの心尽くしになりはしないかと案じられる。
後撰和歌集 - よみ人しらず
忘れ草名をもゆゆしみかりにても
生ふてふ宿は行きてだに見じ
忘れ草はその名さえ忌まわしいので、刈りに行くためにも、かりそめにも、それが生えているという家には、行って見ることさえすまい。
後撰和歌集 - 是忠親王女
わがたちて着るこそうけれ夏衣
おほかたとのみ見べき薄さを
私が裁って仕立てたこの夏衣を、あなたが着るのはつらいことだ。ありふれたものとしか見てもらえないであろう、この薄さなのだから。