古典和歌stream

拾遺和歌集 - 源順

七夕は空に知るらんささがにの
いとかくばかり祭る心を

七夕の星は空の上で知っているだろう。蜘蛛が糸をかけるように、私が糸をかけて、これほどまでに心をこめて祭るこの心を。

詳細を見る

拾遺和歌集 - 平兼盛

七夕のあかぬ別れもゆゆしきを
今日しもなどか君が来ませる

七夕の二星の名残惜しい別れさえ不吉に思われるのに、よりによって今日という日に、どうしてあなたはおいでになったのか。

詳細を見る

拾遺和歌集 - 紀貫之

朝戸開けて眺めやすらん織女の
あかぬ別れの空を恋ひつつ

あなたも今朝は朝戸を開けて、物思いにふけりながら空を眺めているのだろうか。織女が名残惜しく別れていった空を恋い慕いながら。

詳細を見る

拾遺和歌集 - 柿本人麻呂

渡し守はや舟隠せ一年に
二たび来ます君ならなくに

渡し守よ、早く舟を隠してしまえ。一年に二度おいでになるあなたではないのだから。

詳細を見る

拾遺和歌集 - 村上天皇

織女のうらやましきに天の川
今宵ばかりはおりや立たまし

織女がうらやましいので、今宵だけは私も天の川に下り立ってみようか。

詳細を見る

拾遺和歌集 - よみ人しらず

世をうみて我が貸す糸は七夕の
涙の玉の緒とやなるらん

世の中をつらく思いながら紡いで、私が七夕に貸す糸は、別れを嘆く織女の涙の玉を貫く緒となるのだろうか。

詳細を見る

拾遺和歌集 - 中務

天の川川辺涼しき七夕に
扇の風を猶や貸さまし

天の川の川辺は涼しいけれども、その七夕の星に、扇の風をさらに貸したものだろうか。

詳細を見る

拾遺和歌集 - 中務

天の川扇の風に霧晴れて
空澄みわたる鵲の橋

天の川は、扇の風によって霧が晴れて、空が一面に澄みわたり、鵲の橋がくっきりと見える。

詳細を見る

拾遺和歌集 - 源順

琴の音はなぞやかひなき七夕の
あかぬ別れをひきしとめねば

琴の音はどうしてこうもかいのないものなのか。いくら弾いても、七夕の名残惜しい別れを引き止めることができないのだから。

詳細を見る

拾遺和歌集 - 平貞文

水のあやをおりたちて着む脱ぎ散らし
七夕つめに衣貸す夜は

水面の綾を、川に下り立って身にまとおう。着物を脱ぎ散らして、七夕の織女に衣を貸す今夜は。

詳細を見る

拾遺和歌集 - 藤原義孝

秋風よ七夕つめに言問はん
いかなる世にか逢はんとすらん

秋風よ、七夕の織女に尋ねてみたい。いったいどのような世に逢おうとしているのだろうかと。

詳細を見る

拾遺和歌集 - 藤原公任

天の川後の今日だにはるけきを
いつとも知らぬ船出悲しな

天の川の二星にとって、次に逢う来年の今日でさえはるかに遠いのに、いつ戻るともわからないあなたの船出は、なんと悲しいことだ。

詳細を見る

拾遺和歌集 - 紀貫之

逢ひ見ずて一日も君にならはねば
七夕よりも我ぞまされる

あなたに会わずに一日を過ごすことにさえ慣れていないので、恋しく思う心は、七夕の星よりも私のほうがまさっている。

詳細を見る

拾遺和歌集 - よみ人しらず

むつましき妹背の山と知らねばや
初秋霧の立ち隔つらん

仲むつまじい夫婦の妹背の山だとも知らないからだろうか、初秋の霧が立ちこめて二つの山を隔てているのだろう。

詳細を見る

拾遺和歌集 - よみ人しらず

藻塩焼く煙に馴るる須磨の海人は
秋たつ霧もわかずやあるらん

藻塩を焼く煙を見慣れている須磨の海人は、秋になって立ちこめる霧も、煙と見分けがつかないでいるのだろうか。

詳細を見る

拾遺和歌集 - 源重之

行く水の岸ににほへる女郎花
忍びに浪や思ひかくらん

流れゆく川の岸に美しく咲いている女郎花に、波はひそかに思いをかけ、しぶきをかけているのだろうか。

詳細を見る