- 表題
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- 千載和歌集
千載和歌集 - 源俊重
いかにせむ伊勢の浜荻みがくれて
思はぬ磯の波に朽ちなば
どうしたらよいだろう。伊勢の浜荻が水に隠れて、思いもかけない磯の波に朽ちてしまうように、望まぬ遠国に身を隠して朽ち果ててしまったならば。
千載和歌集 - 和泉式部
命あらばいかさまにせん世を知らぬ
虫だに秋は鳴きにこそ鳴け
このまま生きながらえたならば、私はどうしたらよいのだろうか。世の中の憂さを知らない虫でさえ、秋にはひたすらに鳴いているというのに。
千載和歌集 - 紫式部
数ならで心に身をばまかせねど
身に従ふは心なりけり
物の数にも入らない身なので、心のままに身を任せることはできないけれども、身の境遇に従ってしまうのは、かえって心のほうであったことだ。
千載和歌集 - 藤原兼房
あはれとも誰かは我を思ひ出でむ
ある世にだにも訪ふ人もなし
私が亡くなった後、誰がかわいそうにと私を思い出してくれるだろうか。生きているこの世でさえ、訪ねてくれる人もいないのに。