- 表題
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- 千載和歌集
千載和歌集 - よみ人しらず
憂きことのまどろむほどは忘られて
覚むれば夢の心地こそすれ
つらいことが、うとうとと眠っている間は忘れられて、目が覚めると、かえってその現実のほうが夢であるかのような心地がすることだ。
千載和歌集 - 藤原俊成
憂き夢は名残までこそ悲しけれ
此の世の後もなほや嘆かん
つらい夢は、覚めた後の名残までもが悲しいものだ。この世の生を終えた後も、私はなおこの世のつらさを嘆き続けるのだろうか。
千載和歌集 - 藤原季通
厭ひてもなほ忍ばるる我が身かな
二たび来べき此の世ならねば
この世を厭いながらも、やはりいとおしく思われる我が身であることだ。二度と生まれて来ることのできるこの世ではないのだから。
千載和歌集 - 上西門院兵衛
これや夢いづれか現はかなさを
思ひわかでも過ぎぬべきかな
これが夢なのか、どちらが現実なのか。そのはかなさを見分けることもできないまま、一生を過ごしてしまうに違いないことだ。
千載和歌集 - 花園左大臣家小大進
明日知らぬ三室の岸の根なし草
何あだし世に生ひ始めけん
明日をも知れない、三室の岸の根なし草。そのような私が、どうしてこのはかない世に生まれ出てしまったのだろうか。