古典和歌stream

千載和歌集 - 藤原宗隆

見る夢の過ぎにし方を誘ひ来て
覚むる枕も昔なりせば

見る夢が過ぎ去った昔を誘い連れてきて、目覚めた時の枕もとまでが昔のままであったならば、どんなにうれしいことだろう。

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千載和歌集 - 藤原有家

初瀬山入相の鐘を聞くたびに
昔の遠くなるぞ悲しき

初瀬山の入相の鐘を聞くたびに、亡き父の生きていた昔が、日一日と遠くなっていくのが悲しい。

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千載和歌集 - 源通親

散り積もる苔の下にも桜花
惜しむ心やなほ残るらん

花が散り積もる墓の苔の下にも、桜の花よ、生前に花を惜しんだ父の心は、今もなお残っているのだろうか。

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千載和歌集 - 源雅兼

嬉しさをかへすがへすも包むべき
苔の袂の狭くもあるかな

このうれしさを、くり返しくり返し包み込みたいのに、出家した私の苔の衣の袂は、なんと狭いことだろう。

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千載和歌集 - 藤原季経

嬉しさをよその袖まで包むかな
たちかへりぬる天の羽衣

あなたのうれしさを、よそにいる私の袖までも包むことだ。殿上に立ち返ったあなたの、天の羽衣は。

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千載和歌集 - 藤原俊成

あしたづの雲路迷ひし年暮れて
霞をさへや隔て果つべき

葦辺の鶴が雲路に迷ったように、我が子が宮中への道に迷った年も暮れて、新しい春の霞までもが、我が子を宮中からすっかり隔ててしまうのだろうか。

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千載和歌集 - 藤原定長

あしたづは霞を分けて帰るなり
迷ひし雲路けふや晴るらん

葦辺の鶴は、春の霞を分けて雲の上へと帰っていくということだ。迷っていた雲路も、今日こそは晴れることだろう。

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千載和歌集 - 源俊頼

世の中は憂き身に添へる影なれや
思ひ捨つれど離れざりけり

世の中というものは、つらいわが身に寄り添う影なのだろうか。思い捨てようとしても、離れずについてくることだ。

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千載和歌集 - 源雅重

駒並めていざ見に行かん竜田川
白波寄する岸のあたりを

馬を並べて、さあ見に行こう。竜田川の白波が打ち寄せる岸のあたりを。

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千載和歌集 - 仁上

なにとなく物ぞ悲しき秋風の
身にしむ夜半の旅の寝覚めは

なんということもなく、もの悲しいことだ。秋風が身にしみる夜更けの、旅寝の目覚めは。

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千載和歌集 - 和泉式部

夜のほどにかりそめ人や来たりけん
淀の真菰のけさみだれたる

夜のうちに、かりそめの人がやって来たのだろうか。淀の真菰が、今朝は乱れている。

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千載和歌集 - 藤原定頼

跡絶えて訪ふべき人もおもほえず
たれかは今朝の雪を分け来ん

人の行き来も絶えて、訪ねて来てくれそうな人も思い浮かばない。いったい誰が、今朝の雪を分けてやって来るだろうか。

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千載和歌集 - 大弐三位

榊葉は紅葉もせじを神がきの
から紅に見えわたるかな

榊の葉は紅葉もしないはずなのに、神社の垣が、一面に唐紅の色に見えることだ。

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千載和歌集 - 二条太皇太后宮肥後

池もふりつつみ崩れて水もなし
むべ勝間田に鳥の居ざらん

池も古び、堤も崩れて、水もない。なるほど、勝間田の池に鳥がいないのも、もっともなことだ。

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千載和歌集 - 源俊頼

わが駒をしばしとかるかやましろの
木幡の里にありと答へよ

わたしの馬を、しばらくの間と言って借りるというのか。それなら、山城の木幡の里にあると答えよ。

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千載和歌集 - 源俊頼

みくらやままきのやたてて住む民は
年を積むとも朽ちじとぞ思ふ

御倉山に槙の木で家を建てて住む民は、年を重ねても、朽ちることはあるまいと思う。

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