- 表題
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- 千載和歌集
千載和歌集 - 空人
恐ろしや木曽の懸路の丸木橋
ふみ見るたびに落ちぬべきかな
恐ろしいことだ。木曽の懸け路の丸木橋は、踏んでみるたびに落ちてしまいそうだ。あなたの文を見るたびに、わたしも恋に落ちてしまいそうだ。
千載和歌集 - 安性
つらしとてさてはよもわれやまがらす
頭は白くなる世なりとも
つれないからといって、それでわたしが思いをやめることなど、まさかあるまい。山烏の頭が白くなるような、ありえない世になろうとも。
千載和歌集 - 源俊頼
上に置ける文字はまことの文字なれば
歌もよみぢを助けざらめや
歌の頭に置いた文字は、仏の真実の言葉の文字であるから、戯れに詠んだ歌も、詠む道とともに黄泉路を助けないことがあろうか、きっと助けるだろう。
千載和歌集 - 赤染衛門
今日もまた午の貝こそ吹きつなれ
ひつじの歩み近づきぬらん
今日もまた、午の刻を告げる法螺貝を吹いたようだ。次の未の刻が近づき、屠所へ引かれる羊の歩みのように、わが命の終わりも近づいたのだろう。