古典和歌stream

千載和歌集 - 源俊頼

世とともに心をかけて頼めども
われからかみのかたきしるしか

いつも変わらず心をかけて頼みにしているのに、わたし自身のせいで、神のご利益が得がたいのだろうか。

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千載和歌集 - 藤原頼輔母

秋の野に誰を誘はむ行き帰り
ひとりははぎを見るかひもなし

秋の野に、誰を誘おうか。行き帰りに、ひとりで萩を見ても、そのかいもない。

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千載和歌集 - 待賢門院堀河

秋は霧きりすぎぬれば雪降りて
晴るる間もなき深山辺の里

秋は霧が立ちこめ、その霧が過ぎると雪が降って、晴れる間もない、深い山のほとりの里であることだ。

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千載和歌集 - 有慶

稲荷山しるしの杉の年古りて
みつのみやしろ神さびにけり

稲荷山のしるしの杉も年を経て、三つの御社は、神々しく古びたことだ。

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千載和歌集 - 登蓮

名にし負はば常はゆるぎの森にしも
いかでかさぎのいはやすくぬる

その名のとおりなら、いつも揺らいでいるはずのゆるぎの森で、どうして鷺は安らかに眠ることができるのだろうか。

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千載和歌集 - 道命

怪しくも花のあたりに伏せるかな
折らばとがむる人やあるとて

我ながら妙なことに、花のそばに横たわっていることだ。枝を折ったら、とがめる人がいるかと思って。

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千載和歌集 - 源俊頼

卯の花よいでことごとしかけ島の
波もさこそは岩を越えしか

卯の花よ、いやまあ大げさなことだ。かけ島の波も、まさにそのように岩を越えて寄せたものだ。

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千載和歌集 - 道因

今日かくる袂に根させあやめ草
うきはわが身にありと知らずや

今日、袂に掛ける菖蒲草よ、この袂に根を張れ。お前の好む泥の「うき」ならぬ、つらい「憂き」は、このわが身にこそあると知らないのか。

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千載和歌集 - 橘俊綱

照射して箱根の山にあけにけり
ふたよりみよりあふとせしまに

照射の狩りをして、箱根の山で夜が明けてしまった。二度、三度と寄って来る鹿に出会おうとしているうちに。

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千載和歌集 - 江侍従

夏のうちははたかくれてもあらずして
おりたちにける虫の声かな

夏のうちは物陰に隠れてもいないで、もう表に降り立って鳴いている虫の声であることだ。

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千載和歌集 - 輔仁親王

秋来れば秋の気色も見えけるは
時ならぬ身と何にいふらん

秋が来れば、秋の気配もちゃんと見えたというのに、どうしてわが身を、時節に合わない身などと言うのだろうか。

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千載和歌集 - 藤原為頼

朝露を日たけて見れば跡もなし
萩の末葉にものや問はまし

朝露を、日が高くなってから見ると跡かたもない。萩の葉先に、露はどうしたのかと尋ねてみようか。

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千載和歌集 - 花園左大臣家小大進

茅花生ひし小野の芝生の朝露を
ぬき散らしける玉かとぞ見る

茅花が生えていた野の芝生に置く朝露を、糸から抜けて散らばった玉かと見ることだ。

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千載和歌集 - 範玄

落ちにきと語らば語れ女郎花
今宵は花の陰に宿らん

堕落してしまったと人に語るなら、語るがよい、女郎花よ。今夜は花の陰に宿ろう。

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千載和歌集 - 賀茂政平

暮れの秋ことにさやけき月影は
十夜に余りてみよとなりけり

暮れゆく秋の、ことのほか澄みきった月の光は、十夜に三夜を余した十三夜に、「見よ」と言っているのであった。

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千載和歌集 - 顕昭

板庇さすや茅屋の時雨こそ
おとしおとせぬ方は分くなれ

板の庇を差し掛けた茅葺きの家に降る時雨こそ、音を立てる所と立てない所とを分けるものらしい。

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