- 表題
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- 後撰和歌集
後撰和歌集 - 少弐乳母
吹き出づるね所高く聞こゆなり
初秋風はいざ手ならさじ
吹き出してくる風は、その出どころが高い所だと聞こえてくる。この初秋の風は、さあ、手に慣らして気安くあおぐことはするまい。
後撰和歌集 - よみ人しらず
立ち騒ぐ浪間を分けてかづきてし
沖のもくづをいつか忘れん
立ち騒ぐ波の間を分けて潜り、沖から取ってきてくださった藻屑のようなもの、つまりお借りした沓のご恩を、いつ忘れることがあろうか。
後撰和歌集 - 輔臣
かづき出でし沖のもくづを忘れずは
底のみるめを我に刈らせよ
潜って取り出した沖の藻屑のことを忘れないというのなら、海の底の海松布を私に刈らせておくれ。あなたに逢う機会を私にください。
後撰和歌集 - よみ人しらず
限りなく思ふ心は筑波嶺の
このもやいかがあらむとすらむ
限りなくあなたを思う心は筑波嶺のように高く深いけれども、筑波嶺のこの面ならぬ、この裳の出来はどうなっているだろうか。