古典和歌stream

拾遺和歌集 - 清原元輔

世の中に異なる事はあらずとも
とみはたしてむ命長くは

世の中に格別に変わったことはなくとも、命さえ長ければ、富はきっと手に入れることだろう。

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拾遺和歌集 - 平定文

引き寄せばただには寄らで春駒の
綱引きするぞなはたつと聞く

引き寄せようとすると素直には寄って来ないで、春の若駒のように綱を引いて逆らう。そうすると縄が切れる、浮き名が立つと聞いている。

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拾遺和歌集 - よみ人しらず

花の木は籬近くは植ゑて見じ
移ろふ色に人ならひけり

花の木は垣根の近くには植えて見まい。花の移ろう色に、あの人の心が見習ってしまったのだから。

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拾遺和歌集 - よみ人しらず

夏は扇冬は火桶に身をなして
つれなき人に寄りもつかばや

夏は扇に、冬は火桶に我が身を変えて、つれないあの人のそばに寄り添いたいものだ。

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拾遺和歌集 - よみ人しらず

恋するに仏になると言はませば
我ぞ浄土の主ならまし

もし恋をすることで仏になれると言うのであったならば、私こそが浄土の主となっていただろうに。

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拾遺和歌集 - よみ人しらず

唐衣たつより落つる水ならで
我が袖濡らす物や何なる

唐衣を裁つというように、龍の口から落ちる灌仏の水でもないのに、私の袖を濡らすものはいったい何なのだろうか。

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拾遺和歌集 - 藤原義孝

つらからば人に語らむしきたへの
枕交はして一夜寝にきと

もしつれなくするならば、人に話してしまおう。枕を交わして一夜共寝をしたと。

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拾遺和歌集 - 藤原義孝

あやしくも我が濡れ衣を着たるかな
三笠の山を人に借られて

不思議なことに、私は濡れ衣を着せられたことだ。三笠の山を、つまり近衛の少将の名を、人に借りられて。

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拾遺和歌集 - 平公誠

隠れ蓑隠れ笠をも得てしかな
きたりと人に知られざるべく

身を隠す隠れ蓑や隠れ笠を手に入れたいものだ。それを着て、あなたのもとへ来たと人に知られないように。

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拾遺和歌集 - よみ人しらず

心ありて問ふにはあらず世の中に
ありやなしやの聞かまほしきぞ

心を寄せて尋ねているのではない。あの人がこの世に生きているのかいないのかを、聞きたいだけなのだ。

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拾遺和歌集 - よみ人しらず

君訪はでいくよ経ぬらん色変へぬ
竹の古根の生ひかはるまで

あなたが訪れないまま、どれほどの年月が過ぎたのだろうか。色を変えない竹の古い根から、新しい竹が生え替わるまで。

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拾遺和歌集 - 紀貫之

来ぬ人を下に待ちつつ久方の
月をあはれと言はぬ夜ぞなき

来ない人を心の内でひそかに待ち続けながら、月をしみじみと美しいと言わない夜はない。

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拾遺和歌集 - 柿本人麻呂

梓弓引きみ引かずみ来ずは来ず
来ば来そをなぞよそにこそ見め

梓弓を引いたり引かなかったりするように、来ないなら来ない、来るなら来る、それなのにどうしてどちらともつかないのか。それならば、よそのものとして見ていよう。

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拾遺和歌集 - 藤原伊尹

暮れば疾く行きて語らむ逢ふ時の
とをちの里の住み憂かりしも

日が暮れたら、すぐに行って話そう。あなたに逢う時が遠のいていた十市の里が、住みづらかったことも。

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拾遺和歌集 - よみ人しらず

おろかにも思はましかば東路の
伏屋といひし野辺に寝なまし

もしあなたをいいかげんに思っていたならば、東国への道の、伏屋という野辺で寝てしまっていただろう。

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拾遺和歌集 - よみ人しらず

跡もなき葛城山をふみ見れば
我が渡し来しかたはしかもし

跡形もない葛城山を踏んで見るように、破り取られた文を見ると、これは私が渡してきた岩橋の片端、つまり文の片端なのだろうか。

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