古典和歌stream

拾遺和歌集 - よみ人しらず

書きつくる心見えなる跡なれど
見ても偲ばむ人やあるとて

書きつけた心の拙さが見え透いてしまう筆跡だけれども、これを見て私をしのんでくれる人もいるかと思って。

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拾遺和歌集 - 小大君

岩橋の夜の契りも絶えぬべし
明くるわびしき葛城の神

葛城の神が夜にだけ架けたという岩橋のように、夜の契りも途絶えてしまうだろう。夜が明けるのをわびしく思う葛城の神のように、明るくなって姿を見られるのがつらいのだから。

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拾遺和歌集 - 藤原道綱母

疑はしほかに渡せるふみ見れば
我やとだえにならんとすらん

疑わしいことだ。ほかの女に渡した手紙を見ると、私のもとへの通いは途絶えようとしているのだろうか。

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拾遺和歌集 - よみ人しらず

いかでかは尋ね来つらん蓬生の
人も通はぬ我が宿の道

どのようにして訪ねて来たのだろうか。蓬が生い茂り、人も通わない私の家への道を。

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拾遺和歌集 - 承香殿女御

雨ならでもる人もなき我が宿を
浅茅が原と見るぞ悲しき

雨のほかには漏れ入るものもなく、守ってくれる人もいない我が家を、浅茅の生い茂る野原のように見るのは悲しいことだ。

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拾遺和歌集 - 藤原朝光

いにしへは誰が古里ぞおぼつかな
宿もる雨に問ひて知らばや

昔は誰の住んでいた古里なのだろうか、気がかりだ。この家に漏れ入る雨、家を守ってきた雨に尋ねて知りたいものだ。

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拾遺和歌集 - 高階貴子

夢とのみ思ひなりにし世の中を
何今更に驚かすらん

夢とばかり思うようになってしまったあなたとの仲を、どうして今さらになって目覚めさせようとするのだろうか。

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拾遺和歌集 - 源公忠

人も見ぬ所に昔君と我が
せぬわざわざをせしぞ恋しき

人も見ていない所で、昔あなたと私が、ふだんはしないようなことをあれこれとしたのが恋しい。

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拾遺和歌集 - 藤原後生女

今日まではいきの松原生きたれど
我が身のうさに嘆きてぞ経る

今日までは、生の松原の名のように生きながらえているけれど、我が身のつらさに嘆きながら日を送っている。

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拾遺和歌集 - 則忠朝臣女

生きたるか死ぬるかいかに思ほえず
身より他なる玉櫛笥かな

あなたが生きているのか死んでしまったのか、どうなのかもわからない。身から離れて、ここに残されたこの玉櫛笥であることよ。

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拾遺和歌集 - 柿本人麻呂

少女子が袖ふる山の瑞垣の
久しき世より思ひ初めてき

少女が袖を振るという布留山の、石上の社の瑞垣が古いように、ずっと久しい昔から、あなたを思い始めていたのだ。

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拾遺和歌集 - 平定文

稲荷山社の数を人問はば
つれなき人をみつと答へむ

稲荷山の社の数を人が尋ねたならば、三つと答えよう。つれないあの人を見た、と。

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拾遺和歌集 - 柿本人麻呂

三島江の玉江の葦を標めしより
おのがとぞ思ふいまだ刈らねど

三島江の玉江の葦に、自分のものとする標を結んでからは、自分のものだと思っている。まだ刈り取ってはいないけれど。

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拾遺和歌集 - 大中臣能宣

あだなりとあだにはいかが定むらん
人の心を人は知るやは

浮気だなどと、どうしていいかげんに決めつけるのだろう。人の心を、他人が知ることができようか、できはしない。

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拾遺和歌集 - よみ人しらず

双六の市場に立てる人妻の
逢はでやみなん物にやはあらぬ

双六の市場に立っている人妻のように、あの人とは逢わないままで終わってしまうものではないだろうか。

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拾遺和歌集 - よみ人しらず

濡れ衣をいかが着ざらん世の人は
あめのしたにし住まんかぎりは

濡れ衣を、どうして着ないでいられようか。世の人は、天の下、雨の降る下に住んでいるかぎりは。

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