- 表題
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- 新古今和歌集
新古今和歌集 - 醍醐天皇
はかなくも明けにけるかな朝露の
おきての後ぞ消えまさりける
あっけなく夜が明けてしまったことだ。朝露が置くように起きて別れたその後こそ、露が消えるように、いっそう消え入る思いがすることだ。
新古今和歌集 - 藤原伊尹
思ひ出でて今は消ぬべし夜もすがら
おき憂かりつる菊の上の露
あなたを思い出して、今はもう消えてしまいそうだ。一晩中、起きて別れるのがつらかった、菊の上に置く露のようなこの身は。
新古今和歌集 - 源清蔭
明くといへば静心なき春の夜の
夢とや君を夜のみは見ん
すぐに夜が明けるというので、落ち着いた心もない春の夜の夢——その夢としてだけ、私はあなたを夜にしか見られないのだろうか。
新古今和歌集 - 赤染衛門
心からしばしと包むものからに
鴫の羽掻きつらき今朝かな
自分の心から、しばらくは人目を包み隠そうとしているのに、暁の鴫が幾度も羽を掻くように思い乱れて、つらい今朝であることよ。
新古今和歌集 - 二条院讃岐
明けぬれどまだきぬぎぬになりやらで
人の袖をも濡らしつるかな
夜は明けてしまったけれど、まだ後朝の別れになりきらないうちから、あの人の袖までも涙で濡らしてしまったことだ。