古典和歌stream

後撰和歌集 - よみ人しらず

ひとふしに恨みなはてそ笛竹の
声の内にも思ふ心あり

一度のことで恨みきってしまわないでほしい。笛竹の音色の中にも、あなたを思う心はあるのだ。

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後撰和歌集 - 凡河内躬恒

人につく便りだになし大荒木の
森の下なる草の身なれば

人に取り入る手だてさえない。大荒木の森の下に生える草のような身なので。

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後撰和歌集 - 源兼忠母乳母

結びおきしかたみの子だになかりせば
何にしのぶの草を摘ままし

亡き人が契りを結んで残していった形見の子さえいなかったなら、何によって故人をしのび、しのぶ草を摘んだらよいだろう。

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後撰和歌集 - よみ人しらず

うれしきも憂きも心は一つにて
分かれぬものは涙なりけり

うれしいこともつらいことも、感じる心は一つなので、どちらとも区別がつかないものは涙であったことだ。

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後撰和歌集 - 紀貫之

惜しからでかなしきものは身なりけり
憂き世背かん方を知らねば

惜しくもないのに、いとおしく悲しいものは我が身であったよ。つらい世を背いて逃れる方法を知らないので。

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後撰和歌集 - よみ人しらず

思ひ出づる時ぞかなしき世の中は
空行く雲の果てを知らねば

思い出す時こそ悲しい。世の中は、空を行く雲の行き着く果てがわからないように、行く末が知れないので。

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後撰和歌集 - よみ人しらず

あはれとも憂しとも言はじかげろふの
あるかなきかに消ぬる世なれば

しみじみいとしいとも、つらいとも言うまい。かげろうのように、あるかないかのうちに消えてしまう世なのだから。

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後撰和歌集 - よみ人しらず

あはれてふ事に慰む世の中を
などか昔と言ひて過ぐらん

「あわれ」という言葉に慰められているこの世の中を、どうして昔はよかったなどと言って過ごしているのだろうか。

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後撰和歌集 - よみ人しらず

物思ふと行きても見ねばたかかたの
海人の苫屋は朽ちやしぬらん

物思いに沈んで、行って見ることもしないので、たかかたの海人の苫屋は、朽ちてしまったのではないだろうか。

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後撰和歌集 - 凡河内躬恒

夢にだにうれしとも見ばうつつにて
わびしきよりはなほまさりなん

せめて夢の中でだけでも、うれしいことを見られたなら、現実においてわびしくしているよりは、やはりまさっているだろう。

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後撰和歌集 - 小野小町

岩の上に旅寝をすればいと寒し
音の衣を我に貸さなん

岩の上で旅寝をしているので、たいそう寒い。苔の衣(僧衣)を私に貸してほしい。

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後撰和歌集 - 遍昭

世を背く苔の衣はただ一重
かさねば疎しいざ二人寝ん

世を捨てた僧の着る苔の衣はただ一重しかない。貸さなければ薄情であるし、重ねるには足りない。さあ、二人で一緒に寝よう。

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後撰和歌集 - 清和院君

逢ふ事の年ぎりしぬるなげきには
身の数ならぬものにぞありける

お逢いすることが、実のならない年のように途絶えてしまう嘆きによって、我が身は物の数にも入らないものであったと思い知ったことだ。

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後撰和歌集 - 藤原実頼

あだ人もなきにはあらずありながら
我が身にはまだ聞きぞならはぬ

浮気な人もいないわけではないけれども、自分の身については、まだそのような評判を聞き慣れてはいない。

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後撰和歌集 - よみ人しらず

宮人とならまほしきを女郎花
野辺より霧の立ち出でてぞ来る

宮仕えの人になりたいと思うのに、女郎花よ、その野辺からは霧ばかりが立ち出でてやって来る。

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後撰和歌集 - 大輔

我が身にもあらぬ我が身の悲しきに
心もことになりやしにけん

自分の身とも思えないこの身の悲しさのために、心までも以前とは違うものになってしまったのだろうか。

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