- 表題
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- 後撰和歌集
後撰和歌集 - よみ人しらず
大空に行きかふ鳥の雲路をぞ
人のふみ見ぬものと言ふなる
大空を行き交う鳥の雲の通い路こそ、人の踏んでみることのないものだというが、私の手紙もそのように人に見てもらえないものであるらしい。
後撰和歌集 - よみ人しらず
紀の国の名草の浜は君なれや
事のいふかひありと聞きつる
紀伊の国の名草の浜とは、あなたのことなのだろうか。そこには言うかいのある貝があると聞いたが、あなたに打ち明けて慰められたことだ。
後撰和歌集 - 藤原師輔
道なれるこのみ尋ねて心ざし
ありと見るにぞねをばましける
仏道を成就した縁の木の実を探し求めて贈ってくださった、あなたの志が深いと見るにつけ、いっそう声をあげて泣いたことだ。