- 表題
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- 後撰和歌集
後撰和歌集 - よみ人しらず
玉江漕ぐ葦刈り小舟さし分けて
誰を誰とか我は定めん
玉江を漕ぐ葦刈りの小舟が、茂る葦を棹さし分けて進むように、多くの人の中から、誰を誰と区別して、私は一人に定められようか。
後撰和歌集 - 伊勢
伊勢わたる川は袖より流るれど
問ふに問はれぬ身はうせぬめり
伊勢を流れ渡る川は私の袖から流れ出るほどに涙があふれるけれど、こちらから尋ねても尋ねてはもらえないこの身は、消え失せてしまうようだ。
後撰和歌集 - よみ人しらず
世の中と言ひつるものかかげろふの
あるかなきかのほどにぞありける
世の中と呼んできたものは、こういうものだったのか。かげろうのように、あるのかないのかわからないほどの、はかないものであったのだ。