- 表題
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- 拾遺和歌集
拾遺和歌集 - よみ人しらず
つれづれと思へばうきに生ふる葦の
はかなきよをばいかが頼まむ
しみじみと思うと、泥沼に生える葦の節が短くはかないように、つらいことの多いはかないこの仲を、どうして頼みにできようか。
拾遺和歌集 - 清原元輔
独りのみ年経けるにも劣らじを
数ならぬ身のあるはあるかは
独りきりで年を過ごしてきたのにも劣らないだろうに、取るに足らない私がいることは、いるといえるだろうか。いないも同然なのだ。
拾遺和歌集 - よみ人しらず
雨降りて庭にたまれる濁り水
誰がすまばかはかげの見ゆべき
雨が降って庭にたまっている濁り水は、誰が住んで澄ませたら、影が映って見えるだろうか。あの人が住まなくなったこの家で、鹿毛の馬が見えるはずもない。
拾遺和歌集 - よみ人しらず
世とともに雨降る宿の庭たづみ
すまぬにかげは見ゆるものかは
いつもいつも雨の降るこの家の庭の水たまりは、澄まないのだから、影が映って見えるものか。あの人が住まないのに、鹿毛の馬が見えるものか。
拾遺和歌集 - 太皇太后宮
逢ふ事のかくてやつひにやみの夜の
思ひも出でぬ人のためには
逢うことは、こうしてとうとう止んでしまい、闇の夜のようになってしまうのだろうか。私のことを思い出しもしない人にとっては。