古典和歌stream

拾遺和歌集 - よみ人しらず

御狩する駒のつまづく青つづら
君こそ我はほだしなりけれ

御狩をする馬がつまずく青つづらのように、あなたこそが、私にとって身を縛るほだしなのだった。

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拾遺和歌集 - よみ人しらず

君見ればむすぶの神ぞ恨めしき
つれなき人を何作りけん

あなたを見ると、縁を結ぶ神が恨めしい。こんなにつれない人を、どうして作ったのだろうか。

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拾遺和歌集 - 紀貫之

いづれをかしるしと思はむ三輪の山
ありとしあるは杉にぞありける

どれを目印と思えばよいのだろう。三輪の山は、ありとあらゆる木が杉であったのだ。

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拾遺和歌集 - 藤原長能

我といへば稲荷の神もつらきかな
人のためとは祈らざりしを

私のこととなると、稲荷の神までもつれないことだ。ほかの人のためになるようにとは、祈らなかったのに。

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拾遺和歌集 - よみ人しらず

滝の水かへりてすまば稲荷山
七日登れるしるしと思はん

滝の水が逆に流れて澄むならば、離れた人が帰ってきて住むならば、稲荷山に七日登ったご利益と思おう。

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拾遺和歌集 - よみ人しらず

思ひ出でて訪ふにはあらずあき果つる
色の限りを見するなりけり

私を思い出して便りをくれたのではない。秋が終わる紅葉の最後の色、すっかり飽きはてた心の限りを見せているのだった。

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拾遺和歌集 - よみ人しらず

ゆゆしとて忌むとも今はかひもあらじ
憂きをば風につけてやみなん

縁起が悪いといって忌み避けても、今はもうかいもないだろう。つらいことは、この扇の風にことづけて、終わりにしてしまおう。

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拾遺和歌集 - 紀貫之

独りして世をし尽くさば高砂の
松の常磐もかひなかりけり

独りきりでこの世を終えるのならば、高砂の松がいつまでも変わらず緑であるような長寿も、甲斐のないことであった。

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拾遺和歌集 - 紀貫之

玉藻刈る海人の行き方さす棹の
長くや人をうらみわたらん

玉藻を刈る海人が行く手に差す棹が長いように、長くあの人を恨み続けるのだろうか。

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拾遺和歌集 - 紀貫之

頼めつつ別れし人を待つほどに
年さへせめて恨めしきかな

また逢おうとあてにさせながら別れた人を待っているうちに、年までもが暮れていき、ひどく恨めしいことだ。

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拾遺和歌集 - 藤原実頼

桜花のどけかりけり亡き人を
恋ふる涙ぞまづは落ちける

桜の花はのどかに咲いていて、すぐには散らないことだ。亡き人を恋い慕う私の涙のほうが、花よりも先に落ちるのだった。

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拾遺和歌集 - 平兼盛

面影に色のみ残る桜花
幾世の春を恋ひむとすらん

亡き人の面影として、その色ばかりがありありと残る桜の花よ。これから幾年の春を、こうして恋い慕い続けることになるのだろうか。

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拾遺和歌集 - 清原元輔

花の色も宿も昔のそれながら
変はれるものは露にぞありける

花の色も家も昔のままであるのに、変わったものは、露、すなわち涙だけであったのだ。

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拾遺和歌集 - 大中臣能宣

桜花匂ふものから露けきは
このめも物を思ふなるべし

桜の花は美しく咲き匂っているのに露に濡れているのは、木の芽も、私のこの目と同じように、物思いをしているのだろう。

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拾遺和歌集 - 源延光

君まさばまづぞ折らまし桜花
風のたよりに聞くぞ悲しき

あなたが生きておいでならば、真っ先に折ってお見せしただろう桜の花よ。そのことを、風のたよりに聞くのが悲しい。

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拾遺和歌集 - 藤原伊尹

いにしへは散るをや人の惜しみけん
花こそ今は昔恋ふらし

昔は、花が散るのを人が惜しんだのだろうか。今は花のほうが、亡き主のいた昔を恋い慕っているらしい。

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