- 表題
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- 拾遺和歌集
拾遺和歌集 - 女蔵人兵庫
五月来てながめまさればあやめ草
思ひ絶えにしねこそなかるれ
五月が来て、長雨が降りまさり、物思いにふけることも増すので、あやめ草の根が流れるように、思いを断ち切ったはずの私も、声をあげて泣かずにはいられない。
拾遺和歌集 - 藤原道兼
しのべとやあやめも知らぬ心にも
長からぬ世のうきに植ゑけん
自分を偲べというのだろうか。物の道理もわからない幼い心で、長くはないこの世の、つらい泥の中に菖蒲を植えておいたのだろうか。
拾遺和歌集 - 大江為基
藤衣あひ見るべしと思ひせば
まつにかかりて慰めてまし
喪服の藤衣を着ている今、亡き人にまた逢えると思うのならば、藤が松にかかるように、待つことにすがって心を慰めもしようものを。