古典和歌stream

拾遺和歌集 - 中務

忘られてしばしまどろむほどもがな
いつかは君を夢ならで見ん

悲しみを忘れて、しばらくでもまどろむ時があればよいのに。いつになったら、あなたを夢ではなく見ることができようか。もう夢でしか会えないのだから。

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拾遺和歌集 - 中務

憂きながら消えせぬものは身なりけり
うらやましきは水の泡かな

つらいことばかりなのに、消えずに残っているのはこの身であった。うらやましいのは、すぐに消えてゆく水の泡であることよ。

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拾遺和歌集 - よみ人しらず

世の中をかく言ひ言ひの果て果ては
いかにやいかにならむとすらん

世の中をこのようにはかないと言い続けて、その果ての果てには、いったいどうなろうとするのだろうか。

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拾遺和歌集 - 柿本人麻呂

ささなみの志賀の手児らがまかりにし
川瀬の道を見れば悲しも

ささなみの志賀の娘子が、この世を去って行った川瀬の道を見ると、悲しいことだ。

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拾遺和歌集 - 柿本人麻呂

沖つ波寄る荒磯をしきたへの
枕とまきてなれる君かも

沖の波が寄せる荒磯を枕として横たわり、そこに眠っているあなたであることよ。

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拾遺和歌集 - 紀貫之

明日知らぬ我が身と思へど暮れぬ間の
今日は人こそ悲しかりけれ

明日の命もわからない我が身だとは思うけれど、まだ日の暮れない今日のうちは、亡くなった人のことが悲しいことだ。

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拾遺和歌集 - 紀貫之

夢とこそ言ふべかりけれ世の中は
うつつあるものと思ひけるかな

夢と言うべきであったのだ、この世の中は。それなのに、確かに現実のものだと思っていたことだ。

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拾遺和歌集 - 柿本人麻呂

家に行きて我が屋を見れば玉笹の
外に置きける妹が小枕

家に帰って我が家を見ると、笹の葉の外に置いたままの、亡き妻の小枕があることだ。

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拾遺和歌集 - 柿本人麻呂

巻向の山辺響きて行く水の
水沫のごとに世をば我が見る

巻向の山辺を音を響かせて流れて行く水の泡のように、この世をはかないものと私は見る。

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拾遺和歌集 - 柿本人麻呂

妹山の岩根に置ける我をかも
知らずて妹が待ちつつあらん

妹山の岩の根もとに横たわっている私のことを知らないで、妻は私の帰りを待ち続けているのだろうか。

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拾遺和歌集 - 紀貫之

手に結ぶ水に宿れる月影の
あるかなきかの世にこそありけれ

手ですくった水に映っている月の光のように、あるのかないのかわからない、はかないこの世であったのだ。

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拾遺和歌集 - 朱雀天皇

呉竹の我がよは異になりぬとも
ねは絶えせずもなかるべきかな

呉竹の節のように、私の世はあなたとは別のものになってしまっても、声をあげて泣くことは絶えることなく続くことだろう。

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拾遺和歌集 - よみ人しらず

鳥辺山谷に煙の燃え立たば
はかなく見えし我と知らなん

鳥辺山の谷に煙が燃え立ったならば、それは、はかなく見えていた私だと知ってほしい。

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拾遺和歌集 - すけきよ

皆人の命を露にたとふるは
草むらごとに置けばなりけり

誰もが人の命を露にたとえるのは、露が草むらごとに置くように、亡き人がどの草むらにも置かれているからであったのだ。

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拾遺和歌集 - 源順

草枕人は誰とか言ひ置きし
つひの住処は野山とぞ見る

旅の仮寝の草枕とは、人は誰のことと言い置いたのだろうか。人の最後の住処は、野山であると見るのだ。

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拾遺和歌集 - 沙弥満誓

世の中を何にたとへむ朝ぼらけ
漕ぎゆく舟の跡の白波

この世を何にたとえようか。夜明け方に漕いでゆく舟の跡に立つ白波、すぐに消えてしまうその白波のようなものだ。

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