- 表題
- -
- 拾遺和歌集
拾遺和歌集 - 中務
忘られてしばしまどろむほどもがな
いつかは君を夢ならで見ん
悲しみを忘れて、しばらくでもまどろむ時があればよいのに。いつになったら、あなたを夢ではなく見ることができようか。もう夢でしか会えないのだから。
拾遺和歌集 - 中務
憂きながら消えせぬものは身なりけり
うらやましきは水の泡かな
つらいことばかりなのに、消えずに残っているのはこの身であった。うらやましいのは、すぐに消えてゆく水の泡であることよ。
拾遺和歌集 - 朱雀天皇
呉竹の我がよは異になりぬとも
ねは絶えせずもなかるべきかな
呉竹の節のように、私の世はあなたとは別のものになってしまっても、声をあげて泣くことは絶えることなく続くことだろう。