古典和歌stream

拾遺和歌集 - 源相方

契りあれば屍なれども逢ひぬるを
我をば誰か訪はんとすらん

縁があるので、この死者は屍となってもこうして弔う人に逢えたが、私の場合は、死んだら誰が弔ってくれるのだろうか。

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拾遺和歌集 - よみ人しらず

山寺の入相の鐘の声ごとに
今日も暮れぬと聞くぞ悲しき

山寺の夕暮れを告げる鐘の音が響くたびに、今日もまた暮れてしまったと聞くのが悲しい。

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拾遺和歌集 - 慶滋保胤

憂き世をば背かば今日も背きなん
明日もありとは頼むべき身か

つらいこの世を捨てるのならば、今日にでも捨ててしまおう。明日も生きていると、あてにできる身であろうか。

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拾遺和歌集 - よみ人しらず

世の中に牛の車のなかりせば
思ひの家をいかで出でまし

この世に牛の車というものがなかったならば、思いの火に燃える家を、どうして出ることができただろうか。

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拾遺和歌集 - 藤原高光

世の中にふるぞはかなき白雪の
かつは消えぬるものと知る知る

この世に生きながらえるのは、はかないことだ。降る白雪が降るそばから消えてゆくように、命もすぐに消えるものと知りながら。

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拾遺和歌集 - 大中臣能宣

墨染の色は我のみと思ひしを
憂き世を背く人もあるとか

墨染の喪服の色を身にまとうのは、私だけだと思っていたのに、つらい世を捨てて墨染の衣を着る人もいるとか。

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拾遺和歌集 - よみ人しらず

墨染の衣と見ればよそながら
もろともに着る色にぞありける

墨染の衣だと見ると、離れたところにいながらも、あなたと一緒に着ている色であったのだ。

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拾遺和歌集 - 藤原公任

思ひ知る人もありける世の中を
いつをいつとて過ぐすなるらん

世の無常を思い知って出家する人もいたこの世の中を、私はいつをその時と思って、むなしく過ごしているのだろうか。

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拾遺和歌集 - 藤原公任

ささなみや志賀の浦風いかばかり
心の内の涼しかるらん

ささなみの志賀の浦風が涼しく吹くように、出家したあなたの心の内は、どれほど涼しく澄んでいることだろう。

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拾遺和歌集 - 選子内親王

こふつくす御手洗川の亀なれば
法の浮木に逢はぬなりけり

長い劫を尽くして御手洗川に住む亀であるので、仏法の浮木にめぐりあうことができないのだった。

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拾遺和歌集 - 村上天皇

いつしかと君にと思ひし若菜をば
法の道にぞ今日は摘みつる

早くあなたに差し上げたいと思っていた若菜を、今日は、仏の道のために摘んだことだ。

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拾遺和歌集 - 藤原道綱母

薪こることは昨日に尽きにしを
いざをのの柄はここに朽たさん

薪を伐る法会のことは、昨日で終わってしまった。さあ、斧の柄は、この小野で朽ちるにまかせよう。

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拾遺和歌集 - 藤原実方

今日よりは露の命も惜しからず
蓮の上の玉と契れば

今日からは、露のようにはかない命も惜しくはない。極楽の蓮の葉の上に宿る露の玉となって生まれ変わると約束したので。

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拾遺和歌集

朝ごとに払ふ塵だにあるものを
今幾世とてたゆむなるらん

毎朝払う塵でさえ、またすぐに積もるものなのに、この先幾世生きられると思って、修行を怠けているのだろうか。

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拾遺和歌集 - 和泉式部

暗きより暗き道にぞ入りぬべき
はるかに照らせ山の端の月

私は暗い迷いの道から、さらに暗い道へと入ってしまいそうだ。はるか遠くまで照らしてください、山の端の月よ。

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拾遺和歌集 - 仙慶法師

極楽ははるけきほどと聞きしかど
つとめて至る所なりけり

極楽ははるか遠くにあると聞いていたけれど、仏道に励めば、一夜明けた早朝にでも行き着ける所であったのだ。

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