古典和歌stream

後撰和歌集 - 仁教

脇息をおさへてまさへ万代に
花の盛りを心静かに

この脇息に身を寄せておいでになり、万代までも、花の盛りを心静かにお過ごしください。

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後撰和歌集 - 藤原忠平

君がため祝ふ心の深ければ
聖の御代のあとならへとぞ

あなたのために祝う心が深いので、聖天子の御代の跡を、この手本の筆跡とともに学んでほしいと思うのである。

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後撰和歌集 - 村上天皇

教へおくこと違はずは行く末の
道遠くともあとはまどはじ

教えおいてくださったことに違わずにいれば、行く末の道がどれほど遠くても、跡をたどって迷うことはないだろう。

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後撰和歌集 - 藤原忠平

山人のこれる薪は君がため
多くの年を積まむとぞ思ふ

山人が伐り出したこの薪は、あなたのために、多くの年を積み重ねるようにと思って積むのである。

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後撰和歌集 - 村上天皇

年の数積まむとすなる重荷には
いとど小付けを樵りも添へなむ

年の数を積もうとしているという重荷には、さらに小付けとして薪を樵って添えてほしいものだ。

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後撰和歌集 - 藤原清正

君がため移して植うる呉竹に
千代も籠もれる心地こそすれ

あなたのために移し植えるこの呉竹には、千年の齢までもこもっている心地がすることだ。

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後撰和歌集 - 命婦いさぎよき子

斧の柄の朽ちむも知らず君が世の
尽きむ限りはうち試みよ

斧の柄が朽ちるのも気づかないほどに、あなたの御代が尽きる限りまで、碁を打って試みてください。

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後撰和歌集 - 藤原師輔

並み立てる松の緑の枝分かず
折りつつ千代を誰とかは見む

並び立つ松の緑の枝を、どれと分け隔てもせずに折りながら、千年の先までも、あなた以外の誰と共に見ようか。

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後撰和歌集 - 紀貫之

祝ふこと有りとなるべし今日なれど
年のこなたに春も来にけり

祝い事があるので、こうなるのだろう。今日はまだ年内であるのに、年の明けないうちに春までもやって来たことだ。

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後撰和歌集 - 藤原実頼

まだ知らぬ人も有りける東路に
我も行きてぞ住むべかりける

我が子の死をまだ知らない人もいた東国に、私も行って住めばよかったのだ。

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後撰和歌集 - 藤原忠平

春の夜の夢のなかにも思ひきや
君なき宿を行きて見むとは

春の夜のはかない夢の中でさえ思っただろうか。あなたのいない家を、こうして訪ねて見ることになろうとは。

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後撰和歌集 - よみ人しらず

宿見れば寝ても覚めても恋しくて
夢うつつとも分かれざりけり

この家を見ると、寝ても覚めても亡き人が恋しくて、夢か現実かも区別がつかないのだった。

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後撰和歌集 - 藤原定方

はかなくて世に経るよりは山科の
宮の草木とならましものを

はかなくこの世に生き長らえているよりは、山科の御陵の草木になってしまいたいものだ。

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後撰和歌集 - 藤原兼輔

山科の宮の草木と君ならば
我はしづくに濡るばかりなり

あなたが山科の御陵の草木となるならば、私はその草木から落ちるしずくに濡れるばかりである。

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後撰和歌集 - 平時望の妻

別れにしほどを果てとも思ほえず
恋しきことの限りなければ

死に別れてからの月日を、喪の果てとも思われない。恋しいことには限りがないので。

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後撰和歌集 - 藤原師輔

種もなき花だに散らぬ宿もあるを
などか形見の子だになからむ

種もない花でさえ散らずに残っている家もあるのに、どうして亡き人の形見の子さえないのだろうか。

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