- 表題
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- 新古今和歌集
新古今和歌集 - 光孝天皇
逢はずしてふるころほひのあまたあれば
はるけき空にながめをぞする
逢わないまま過ごす日々が多く重なり、長雨の降るころでもあるので、はるかな空を眺めては物思いにふけっている。
新古今和歌集 - 致平親王
思ひやる心も空に白雲の
出で立つかたを知らせやはせぬ
あなたを思いやる私の心もうわの空になっているのに、白雲が立ちのぼるように旅立ってゆく行き先を、どうして知らせてくれないのか。
新古今和歌集 - 源高明
初雁のはつかに聞きしことづても
雲路に絶えてわぶる頃かな
初雁の声のように、ほんのわずかに聞いたあの人からの便りも、雲の通い路で途絶えてしまい、思い悩むこのごろであることよ。
新古今和歌集 - 藤原惟成
小忌衣去年ばかりこそ馴れざらめ
今日の日かげのかけてだに問へ
小忌衣を着て奉仕した去年ほどには、慣れ親しむことはないとしても、日蔭の蔓を冠に掛ける今日こそは、せめて心にかけて便りをください。