古典和歌stream

新古今和歌集 - 在原業平

出でていにし跡だにいまだ変はらぬに
誰が通ひ路と今はなるらん

私が出て行った足跡さえ、まだ変わらずに残っているのに、今は誰の通い路となっているのだろうか。

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新古今和歌集 - 在原業平

梅の花香をのみ袖にとどめおきて
わが思ふ人は訪れもせぬ

梅の花は香りだけを私の袖にとどめておいて散ってゆき、私の恋しく思う人は、訪れさえしない。

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新古今和歌集 - 村上天皇

天の原そこともしらぬ大空に
おぼつかなさを嘆きつるかな

天の原の、どこがどことも知れない果てしない大空のように、あなたの様子がわからない心もとなさを嘆いていたことだ。

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新古今和歌集 - 徽子女王

嘆くらん心を空に見てしがな
立つ朝霧に身をやなさまし

嘆いていらっしゃるという御心を、空の上から見てみたいものです。立ちのぼる朝霧に、この身を変えてしまおうかしら。

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新古今和歌集 - 光孝天皇

逢はずしてふるころほひのあまたあれば
はるけき空にながめをぞする

逢わないまま過ごす日々が多く重なり、長雨の降るころでもあるので、はるかな空を眺めては物思いにふけっている。

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新古今和歌集 - 致平親王

思ひやる心も空に白雲の
出で立つかたを知らせやはせぬ

あなたを思いやる私の心もうわの空になっているのに、白雲が立ちのぼるように旅立ってゆく行き先を、どうして知らせてくれないのか。

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新古今和歌集 - 凡河内躬恒

雲居より遠山鳥の鳴きてゆく
声ほのかなる恋もするかな

空の高みを遠い山の山鳥が鳴きながら飛んでゆく、その声のように、ほのかな恋をもすることだ。

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新古今和歌集 - 醍醐天皇

雲居なる雁だに鳴きて来る秋に
などかは人の訪れもせぬ

空の高みを飛ぶ雁でさえ鳴いてやって来る秋であるのに、どうしてあの人は訪れもしないのか。

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新古今和歌集 - 村上天皇

春ゆきて秋までとやは思ひけん
かりにはあらず契りしものを

春に行って秋まで帰らないとは、思いもしなかった。雁のようにかりそめの仲ではないと、約束したのに。

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新古今和歌集 - 源高明

初雁のはつかに聞きしことづても
雲路に絶えてわぶる頃かな

初雁の声のように、ほんのわずかに聞いたあの人からの便りも、雲の通い路で途絶えてしまい、思い悩むこのごろであることよ。

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新古今和歌集 - 藤原惟成

小忌衣去年ばかりこそ馴れざらめ
今日の日かげのかけてだに問へ

小忌衣を着て奉仕した去年ほどには、慣れ親しむことはないとしても、日蔭の蔓を冠に掛ける今日こそは、せめて心にかけて便りをください。

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新古今和歌集 - 藤原元真

住吉の恋忘れ草種絶えて
なき世に逢へる我ぞ悲しき

住吉の恋忘れ草も種が絶えて、もはやこの世にない。そんな世に生まれ合わせた私が悲しい。

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新古今和歌集 - 村上天皇

水の上のはかなき数も思ほえず
深き心し底にとまれば

水の上に数を書くようなはかないことも、思いはしない。深い心が、水の底にとどまるように、心の底にとどまっているので。

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新古今和歌集 - 藤原伊尹

長き世の尽きぬ嘆きの絶えざらば
何に命をかへて忘れん

長い世にわたって尽きることのない嘆きが絶えないのならば、いったい何と命を引き換えにして、この恋を忘れればよいのか。

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新古今和歌集 - 藤原敦忠

心にもまかせざりける命もて
頼めもおかじ常ならぬ世を

自分の心のままにもならない命で、あなたに先をあてにさせる約束などはしておくまい。無常なこの世なのだから。

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新古今和歌集 - 藤原元真

世の憂きも人のつらきも忍ぶるに
恋しきにこそ思ひわびぬれ

世の中のつらさも、あの人のつれなさも、耐え忍んでいるのだが、恋しさにだけは思い悩んでしまうことだ。

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