古典和歌stream

万葉集 - 河辺宮人

難波潟潮干なありそね沈みにし
妹が姿を見まく苦しも

難波潟よ、潮が引かないでほしい。海に沈んでしまった娘子の姿を見るのはつらいから。

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万葉集 - 笠金村

高円の野辺の秋萩いたづらに
咲きか散るらむ見る人なしに

高円の野辺の秋萩は、むなしく咲いては散っているのだろうか。見る人もいないままに。

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万葉集 - 笠金村

御笠山野辺行く道はこきだくも
繁く荒れたるか久にあらなくに

御笠山の野辺を行く道は、こんなにもひどく草が茂って荒れてしまったのか。皇子が亡くなってまだ久しくもないのに。

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万葉集

高円の野辺の秋萩な散りそね
君が形見に見つつ偲はむ

高円の野辺の秋萩よ、散らないでおくれ。亡き皇子の形見として見ながらおしのびしよう。

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万葉集

御笠山野辺ゆ行く道こきだくも
荒れにけるかも久にあらなくに

御笠山の野辺を通って行く道は、こんなにもひどく荒れてしまったことだ。まだ久しくもないのに。

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万葉集 - 柿本人麻呂

大君は神にしませば天雲の
雷の上に廬りせるかも

大君は神でいらっしゃるので、天の雲の中にある雷の上に仮の宮を造って宿っていらっしゃることだ。

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万葉集 - 持統天皇

いなと言へど強ふる志斐のが強ひ語り
このころ聞かずて我れ恋ひにけり

もういいと言っても無理に聞かせる志斐の婆さんの押しつけ話も、このごろ聞かないので、私は恋しく思うようになったよ。

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万葉集 - 志斐嫗

いなと言へど語れ語れと宣らせこそ
志斐いは申せ強ひ語りと詔る

もう結構ですと申しても、語れ語れとおっしゃるからこそ志斐はお話し申し上げるのです。それを押しつけ話とおっしゃるとは。

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万葉集 - 長意吉麻呂

大宮の内まで聞こゆ網引すと
網子ととのふる海人の呼び声

大宮の中まで聞こえてくる。網を引こうとして網子たちを呼びそろえる漁師の呼び声が。

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万葉集 - 柿本人麻呂

ひさかたの天行く月を網に刺し
我が大君は蓋にせり

大空を渡っていく月を網に掛けとめて、わが大君はそれを蓋にしていらっしゃる。

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万葉集 - 柿本人麻呂

大君は神にしませば真木の立つ
荒山中に海を成すかも

大君は神でいらっしゃるので、真木の茂り立つ荒々しい山の中に海をお作りになることだ。

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万葉集 - 弓削皇子

滝の上の三船の山に居る雲の
常にあらむと我が思はなくに

激流のほとりの三船の山にじっとかかっている雲のように、いつまでも生きていようとは私は思わないのに。

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万葉集 - 春日王

大君は千年に座さむ白雲も
三船の山に絶ゆる日あらめや

大君は千年も長くいらっしゃるだろう。白雲も三船の山から消えてしまう日があろうか、ありはしない。

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万葉集

み吉野の三船の山に立つ雲の
常にあらむと我が思はなくに

吉野の三船の山に湧き立つ雲のように、いつまでも生きていようとは私は思わないのに。

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万葉集 - 長田王

聞きしごとまこと尊くくすしくも
神さびをるかこれの水島

聞いていたとおり、本当に尊く霊妙に神々しくしていることよ、この水島は。

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万葉集 - 長田王

芦北の野坂の浦ゆ船出して
水島に行かむ波立つなゆめ

芦北の野坂の浦から船出して、水島へ行こう。波よ、決して立つな。

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