古典和歌stream

金葉和歌集 - 花園左大臣家小大進

かくばかり恋の病は重けれど
目にかけさけて逢はぬ君かな

これほど恋の病は重いけれども、秤の目にかけて量りでもしたように私を避けて、逢ってくれないあなたであることよ。

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金葉和歌集

我が恋は賤のしけ糸筋弱み
絶え間は多くくるは少なし

私の恋は、身分の低い者が紡ぐ粗末な糸の筋が弱いように、絶え間ばかりが多く、糸を繰るのが少ないように、あの人が来ることは少ない。

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金葉和歌集 - 源俊頼

あさましやこは何事のさまぞとよ
恋せよとても生まれざりけり

あきれたことだ。これはいったい何というありさまなのか。恋をせよといって生まれてきたわけでもなかったのに。

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金葉和歌集 - 源経信

神垣に昔我が見し梅の花
ともに老い木となりにけるかな

神社の垣の内で、昔私が見た梅の花よ。今では私とともに、老い木となってしまったことだ。

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金葉和歌集 - 藤原忠通

山里も憂き世の中を離れねば
谷の鶯音をのみぞ鳴く

山里もこのつらい世の中を離れているわけではないので、谷の鶯は声をあげて鳴いてばかりいる。

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金葉和歌集

植ゑおきし君もなき世に年経たる
花は我が身の心地こそすれ

この木を植えておいたあなたもいなくなった世に、年を重ねて咲いている花は、まるで私自身のような気がすることだ。

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金葉和歌集 - 永縁

行く末のためしと今日を思ふとも
今幾年か人に語らむ

将来の手本として今日のことを思うにしても、私はあと何年、人にこのことを語ることができるだろうか。

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金葉和歌集

幾千代も君ぞ語らむ積もりゐて
面白かりし花の御幸を

幾千年もの間、あなたこそ語り伝えるだろう。花が降り積もって、すばらしかったこの花の御幸のことを。

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金葉和歌集 - 行尊

もろともにあはれと思へ山桜
花よりほかに知る人もなし

私がおまえを懐かしく思うように、おまえも私をいとしいと思ってくれ、山桜よ。花であるおまえのほかに、私の心を知る人もいないのだから。

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金葉和歌集

幾年に我なりぬらむ諸人の
花見る春をよそに聞きつつ

私はもう何年になったのだろうか。人々が花を見る春の楽しみを、自分には関係のないこととして聞きながら過ごして。

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金葉和歌集

皆人は吉野の山の桜花
をり知らぬ身や谷の埋もれ木

世の人々はみな、吉野の山の桜の花のように時を得て栄えている。時節を知らない我が身は、谷に埋もれた木なのだろうか。

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金葉和歌集

去年見しに色も変はらず咲きにけり
花こそものは思はざりけれ

去年見たときと色も変わらずに咲いたことだ。花こそはもの思いをしないものなのだなあ。

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金葉和歌集 - 藤原顕仲

年ふれど春に知られぬ埋もれ木は
花の都に住む甲斐ぞなき

年を経ても春に知られることのない埋もれ木のような我が身には、花の都に住んでいる甲斐もない。

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金葉和歌集

山吹も同じかざしの花なれど
雲居の桜なほぞ恋しき

山吹も同じ挿頭の花ではあるけれど、それでもやはり宮中の桜が恋しく思われる。

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金葉和歌集

ちはやぶる香椎の宮の杉の葉を
ふたたびかざす我が君ぞ君

香椎の宮の神木の杉の葉を、二度も挿頭として挿すわが君こそ、まことの君である。

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金葉和歌集 - 良暹

年を経て通ふ山路は変はらねど
今日はさかゆく心地こそすれ

年を重ねて通い続けている山道は変わらないけれども、今日は坂を上っていくように、栄えていく心地がすることだ。

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