古典和歌stream

拾遺和歌集 - 柿本人麻呂

天の川去年の渡りのうつろへば
浅瀬踏む間に夜ぞ更けにける

天の川の去年の渡り場所が移り変わってしまったので、浅瀬を探して踏み渡っているうちに、夜が更けてしまったことだ。

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拾遺和歌集 - よみ人しらず

さ夜更けて天の川をぞ出でて見る
思ふさまなる雲や渡ると

夜が更けてから、外に出て天の川を見上げる。思い描いていたとおりの雲が渡っているかと思って。

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拾遺和歌集 - 湯原王

彦星の思ひますらん事よりも
見る我苦し夜の更けゆけば

彦星が思いをつのらせているであろうことよりも、それを見ている私の方が苦しい。夜が更けていくので。

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拾遺和歌集 - 柿本人麻呂

年にありて一夜妹に逢ふ彦星も
我にまさりて思ふらんやぞ

一年を待って一夜だけ妻に逢う彦星も、私以上に恋しく思っているだろうか、いやそうではあるまい。

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拾遺和歌集 - 紀貫之

たなばたに脱ぎて貸しつる唐衣
いとど涙に袖や濡るらん

織女に脱いで貸してやった唐衣は、別れの涙で、いっそう袖が濡れていることだろう。

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拾遺和歌集 - 紀貫之

一年に一夜と思へどたなばたの
逢ひ見む秋の限りなきかな

一年にただ一夜と思うけれども、織女が彦星と逢う秋は、尽きることなく限りなく続くことだ。

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拾遺和歌集 - 恵慶

いたづらに過ぐる月日をたなばたの
逢ふ夜の数と思はましかば

むなしく過ぎていく月日を、織女が彦星と逢う夜の数だと思うことができたならば、どんなによいだろう。

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拾遺和歌集 - 清原元輔

いとどしく寝も寝ざるらんと思ふかな
今日の今宵に逢へるたなばた

いっそう眠りもしないでいるのだろうと思うことだ。庚申にあたった今日の今夜に、彦星と逢っている織女は。

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拾遺和歌集 - よみ人しらず

逢ひ見ても逢はでも嘆くたなばたは
いつか心ののどけかるべき

逢っても逢わなくても嘆いている織女は、いったいいつになったら心がのどかになれるのだろうか。

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拾遺和歌集 - よみ人しらず

我が祈ることは一つぞ天の川
そらに知りても違へざらなん

私が祈ることはただ一つだ。天の川の星よ、空の上で推し量って知るのだとしても、どうかたがえないでほしい。

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拾遺和歌集 - よみ人しらず

君来ずは誰に見せまし我が宿の
垣根に咲ける朝顔の花

あなたが来なかったならば、誰に見せたらよかったのだろう。我が家の垣根に咲いている朝顔の花を。

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拾遺和歌集 - よみ人しらず

女郎花多かる野辺に花すすき
いづれをさして招くなるらん

女郎花がたくさん咲いている野辺で、花すすきは、どれを目当てに手招きしているのだろうか。

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拾遺和歌集 - よみ人しらず

手もたゆく植ゑしもしるく女郎花
色ゆゑ君が宿りぬるかな

手もだるくなるほど苦労して植えたかいがはっきりと表れて、女郎花の色の美しさゆえに、あなたが泊まっていってくれたことだ。

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拾遺和歌集 - 藤原実頼

くちなしの色をぞ頼む女郎花
花にめでつと人に語るな

口無しに通じるくちなし色を頼みにしている。女郎花よ、私が花に心ひかれたと、人に語ってくれるな。

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拾遺和歌集 - 大中臣能宣

女郎花匂ふあたりにむつるれば
あやなく露や心おくらん

女郎花が美しく咲き映えるあたりに親しみ寄っていると、わけもなく、露が置くように、気をもんで心を隔てるのだろうか。

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拾遺和歌集 - よみ人しらず

白露の置く妻にする女郎花
あなわづらはし人な手触れそ

白露が降りて妻としている女郎花だ。ああ厄介なことになる。人よ、手を触れるな。

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