古典和歌stream

詞花和歌集

わが恋は夢路にのみぞ慰むる
つれなき人も逢ふと見ゆれば

わたしの恋は夢の中でだけ慰められる。冷たいあの人も、夢では逢ってくれるように見えるので。

詳細を見る

詞花和歌集 - 藤原公能

慰むる方もなくてや止みなまし
夢にも人のつれなかりせば

心を慰める手立てもないまま終わってしまっただろうか。もし夢の中でまであの人が冷たかったならば。

詳細を見る

詞花和歌集

命あらば逢ふ世もあらむ世の中に
など死ぬばかり思ふ心ぞ

命さえあれば逢える時もあるだろうこの世の中で、どうして死ぬほどに思いつめる心なのだろうか。

詳細を見る

詞花和歌集

よそながらあはれと言はむことよりも
人づてならで厭へとぞ思ふ

遠く離れたままで「かわいそうに」と言ってくれるよりも、人づてではなく直接に、いっそ嫌いだと言ってほしいと思う。

詳細を見る

詞花和歌集

恋ひ死なば君はあはれと言はずとも
なかなかよその人やしのばむ

恋い死にしたならば、あなたはかわいそうにとも言わないだろうが、かえって無関係な他人のほうが偲んでくれるだろうか。

詳細を見る

詞花和歌集

いかばかり人のつらさを恨みまし
憂き身のとがと思ひなさずは

どれほどあの人の冷たさを恨んだことだろう。もしそれを、つらいわが身の罪だと思いなさなかったならば。

詳細を見る

詞花和歌集

いかならむ言の葉にてかなびくべき
恋しといふはかひなかりけり

どのような言葉でなら、あの人はなびいてくれるのだろうか。恋しいと言うだけでは、何の効き目もなかったことだ。

詳細を見る

詞花和歌集

わがためにつらき人をばおきながら
何の罪なき世をや恨みむ

わたしに冷たいあの人をそのままにしておいて、何の罪もない世の中を恨むことがあろうか。

詳細を見る

詞花和歌集 - 平兼盛

忘るやとながらへゆけど身に添ひて
恋しきことはおくれざりけり

忘れられるかと生きながらえてきたけれど、恋しい思いはわが身に寄り添って、少しも遅れずについてきたことだ。

詳細を見る

詞花和歌集 - よみ人しらず

年を経て燃ゆてふ富士の山よりも
逢はぬおもひはわれぞまされる

長い年月燃え続けているという富士の山よりも、逢えない恋の思いの火はわたしのほうがまさっている。

詳細を見る

詞花和歌集 - よみ人しらず

わびぬればしひて忘れむと思へども
心弱くも落つる涙か

恋に思い悩んだので、無理にでも忘れようと思うのだが、心弱くもこぼれ落ちる涙であることよ。

詳細を見る

詞花和歌集 - よみ人しらず

思はじと思へばいとど恋しきは
いづちか我が心なるらむ

もう思うまいと思うと、ますます恋しくなるのは、いったいどちらが本当のわたしの心なのだろうか。

詳細を見る

詞花和歌集 - 能因

心さへむすぶの神や作りけむ
解くるけしきも見えぬ君かな

あなたの心までも、結ぶの神が結んで作ったのだろうか。少しも打ち解ける様子の見えないあなただなあ。

詳細を見る

詞花和歌集 - 藤原公任

ひとかたに思ひ絶えにし世の中を
いかがはすべきしづのをだまき

すっかり思いを断ち切ってしまったあなたとの仲を、今さらどうしたらよいのだろう。倭文の苧環の糸を繰り返すように、もとに戻すことはできるのだろうか。

詳細を見る

詞花和歌集

影見えぬ君は雨夜の月なれや
出でても人に知られざりけり

姿の見えないあなたは雨の夜の月なのだろうか。出てきても、人に知られることがなかったことだ。

詳細を見る

詞花和歌集

七夕に今朝引く糸の露をおもみ
たわむけしきを見でや止みなむ

七夕に手向けて今朝張った糸が、露の重さでたわむように、あの人がなびく様子を見ないままで終わってしまうのだろうか。

詳細を見る