古典和歌stream

万葉集 - 大伴旅人

昔見し象の小川を今見れば
いよよさやけくなりにけるかも

昔見た象の小川を今見ると、いよいよすがすがしく清らかになったことだ。

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万葉集 - 山部赤人

田子の浦ゆうち出でて見れば真白にぞ
富士の高嶺に雪は降りける

田子の浦を通って視界の開けた所に出て見ると、真っ白に、富士の高嶺に雪が降り積もっていることだ。

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万葉集 - 高橋虫麻呂

富士の嶺に降り置く雪は六月の
十五日に消ぬればその夜降りけり

富士の嶺に降り積もっている雪は、六月十五日に消えると、その夜にまた降るのだという。

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万葉集 - 高橋虫麻呂

富士の嶺を高み畏み天雲も
い行きはばかりたなびくものを

富士の嶺が高く恐れ多いので、天の雲も進むのをためらって、たなびいていることだ。

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万葉集 - 山部赤人

ももしきの大宮人の熟田津に
船乗りしけむ年の知らなく

大宮人たちがこの熟田津で船出をしたのは、いつの年のことであったか、今では分からないことだ。

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万葉集 - 山部赤人

明日香川川淀さらず立つ霧の
思ひ過ぐべき恋にあらなくに

明日香川の川淀にいつも立ちこめている霧のように、すぐに消え去ってしまうような思いではないのに。

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万葉集 - 門部王

見わたせば明石の浦に燭す火の
穂にぞ出でぬる妹に恋ふらく

見渡すと明石の浦で漁師がともす漁り火のように、はっきりと表に出てしまった。妻を恋しく思うこの気持ちが。

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万葉集 - 通観

海神の沖に持ち行きて放つとも
うれむぞこれがよみがへりなむ

海の神のいる沖に持って行って放したとしても、どうしてこれが生き返ったりするだろうか。

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万葉集 - 小野老

あをによし奈良の都は咲く花の
にほふがごとく今盛りなり

奈良の都は、咲く花が美しく照り映えるように、今まさに盛りである。

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万葉集 - 大伴四綱

やすみしし我が大君の敷きませる
国の中には都し思ほゆ

わが大君が治めていらっしゃるこの国の中でも、とりわけ都のことが思われる。

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万葉集 - 大伴四綱

藤波の花は盛りになりにけり
奈良の都を思ほすや君

藤の花は盛りになった。奈良の都を恋しくお思いになりますか、あなたは。

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万葉集 - 大伴旅人

我が盛りまたをちめやもほとほとに
奈良の都を見ずかなりなむ

私の盛りの時が、また若返って戻ってくることがあろうか。このままではほとんど、奈良の都を見ないままで終わってしまうのではないか。

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万葉集 - 大伴旅人

我が命も常にあらぬか昔見し
象の小川を行きて見むため

私の命もいつまでも変わらずにあってくれないものか。昔見た象の小川を、もう一度行って見るために。

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万葉集 - 大伴旅人

浅茅原つばらつばらにもの思へば
古りにし里し思ほゆるかも

しみじみとあれこれ物思いにふけっていると、昔住んだ故郷のことが思い出されてならない。

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万葉集 - 大伴旅人

忘れ草我が紐に付く香具山の
古りにし里を忘れむがため

忘れ草を私の衣の紐に付ける。香具山のふもとの、昔住んだ故郷を忘れるために。

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万葉集 - 大伴旅人

我が行きは久にはあらじ夢のわだ
瀬にはならずて淵にありこそ

私の筑紫での勤めは長くはないだろう。夢のわだよ、浅い瀬に変わってしまわずに、深い淵のままであっておくれ。

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