古典和歌stream

万葉集 - 満誓

しらぬひ筑紫の綿は身に付けて
いまだは着ねど暖けく見ゆ

筑紫の綿は、まだ身につけて着たことはないが、いかにも暖かそうに見える。

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万葉集 - 山上憶良

憶良らは今は罷らむ子泣くらむ
それその母も我を待つらむぞ

憶良めはもうおいとまいたしましょう。家では子が泣いているでしょう。その子の母も私を待っているでしょうから。

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万葉集 - 大伴旅人

験なきものを思はずは一杯の
濁れる酒を飲むべくあるらし

考えても甲斐のないことをくよくよ思うよりは、一杯の濁り酒を飲むほうがよいらしい。

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万葉集 - 大伴旅人

酒の名を聖と負ほせしいにしへの
大き聖の言の宣しさ

酒の名を「聖人」と名付けた昔の大聖人の言葉の、なんと素晴らしいことか。

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万葉集 - 大伴旅人

いにしへの七の賢しき人たちも
欲りせしものは酒にしあるらし

昔の竹林の七賢たちも、欲しがったものは酒であったらしい。

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万葉集 - 大伴旅人

賢しみと物言ふよりは酒飲みて
酔ひ泣きするしまさりたるらし

賢そうにものを言うよりは、酒を飲んで酔い泣きするほうがまさっているらしい。

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万葉集 - 大伴旅人

言はむすべ為むすべ知らず極まりて
貴きものは酒にしあるらし

何とも言いようもしようもないほど、この上なく貴いものは酒であるらしい。

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万葉集 - 大伴旅人

なかなかに人とあらずは酒壺に
なりにてしかも酒に染みなむ

中途半端に人間でいるよりは、いっそ酒壺になってしまいたい。そうすればいつも酒にしみこんでいられるだろう。

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万葉集 - 大伴旅人

あな醜賢しらをすと酒飲まぬ
人をよく見ば猿にかも似む

ああ見苦しい。賢こぶって酒を飲まない人をよく見たら、猿に似ているのではなかろうか。

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万葉集 - 大伴旅人

価なき宝といふとも一杯の
濁れる酒にあにまさめやも

値のつけようもないほどの宝といっても、一杯の濁り酒にどうしてまさることがあろうか。

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万葉集 - 大伴旅人

夜光る玉といふとも酒飲みて
心を遣るにあにしかめやも

夜に光る玉といっても、酒を飲んで憂さを晴らすことに、どうして及ぶだろうか。

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万葉集 - 大伴旅人

世間の遊びの道に楽しきは
酔ひ泣きするにあるべくあるらし

世の中の遊びの道の中で楽しいものといえば、酔い泣きすることであるらしい。

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万葉集 - 大伴旅人

この世にし楽しくあらば来む世には
虫に鳥にも我れはなりなむ

この世で楽しく過ごせるならば、来世では虫にでも鳥にでも、私はなってしまおう。

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万葉集 - 大伴旅人

生ける者遂にも死ぬるものにあれば
この世なる間は楽しくをあらな

生きている者はいつかは必ず死ぬものであるから、この世にいる間は楽しく過ごしたいものだ。

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万葉集 - 大伴旅人

黙居りて賢しらするは酒飲みて
酔ひ泣きするになほしかずけり

黙りこんで賢こぶっているのは、酒を飲んで酔い泣きすることに、やはり及ばないことだ。

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万葉集 - 満誓

世間を何に譬へむ朝開き
漕ぎ去にし船の跡なきごとし

世の中を何にたとえようか。朝早く港を漕ぎ出して行った船の跡が、何も残らないようなものだ。

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