- 表題
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- 古今和歌集
古今和歌集 - 幽仙
ことならば君とまるべくにほはなむ
帰すは花の憂きにやはあらぬ
同じことなら、あなたがとどまるように美しく咲き匂ってほしい。あなたを帰してしまうのは、花にとってもつらいことではないだろうか。
古今和歌集 - 兼覧王
惜しむらむ人の心を知らぬ間に
秋の時雨と身ぞふりにける
私を惜しんでくれるというあなたの心を知らないでいるうちに、秋の時雨が降るように、この身はすっかり年老いてしまったことだ。
古今和歌集 - よみ人しらず
かきくらしことは降らなむ春雨に
ぬれぎぬ着せて君をとどめむ
空を暗くして、どうせなら降ってほしい、春雨よ。その雨に濡れた衣を着せ、それを口実にして、あなたを引きとめよう。
古今和歌集 - 紀貫之
結ぶ手の雫に濁る山の井の
飽かでも人に別れぬるかな
すくう手のしずくで濁ってしまう山の清水は、満足に飲むこともできない。そのように、心ゆくまで語り合えないまま、あなたと別れてしまったことだ。
古今和歌集 - 紀友則
下の帯の道はかたがた別るとも
行きめぐりても逢はむとぞ思ふ
下紐の帯が左右に分かれてもまた前で結び合わされるように、道はそれぞれの方向に分かれても、巡り巡ってまた会おうと思う。