古典和歌stream

古今和歌集 - 幽仙

別れをば山の桜にまかせてむ
とめむとめじは花のまにまに

別れのことは山の桜に任せてしまおう。人を引きとめるか引きとめないかは、花の咲き具合しだいだ。

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古今和歌集 - 遍昭

山風に桜吹きまき乱れなむ
花のまぎれに立ちとまるべく

山風によって桜の花が吹き巻かれ、乱れ散ってほしい。散り乱れる花にまぎれて、帰ろうとする人が立ちとどまるように。

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古今和歌集 - 幽仙

ことならば君とまるべくにほはなむ
帰すは花の憂きにやはあらぬ

同じことなら、あなたがとどまるように美しく咲き匂ってほしい。あなたを帰してしまうのは、花にとってもつらいことではないだろうか。

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古今和歌集 - 兼芸

飽かずして別るる涙滝にそふ
水まさるとや下は見るらむ

名残を惜しみながら別れる涙が滝に加わって、下流の人々は、滝の水かさが増したと見ているだろうか。

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古今和歌集 - 紀貫之

秋萩の花をば雨に濡らせども
君をばましてをしとこそ思へ

秋萩の花を雨に濡らして散らせてしまうのは惜しいけれど、あなたとの別れは、それにもまして惜しいと思うのだ。

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古今和歌集 - 兼覧王

惜しむらむ人の心を知らぬ間に
秋の時雨と身ぞふりにける

私を惜しんでくれるというあなたの心を知らないでいるうちに、秋の時雨が降るように、この身はすっかり年老いてしまったことだ。

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古今和歌集 - 凡河内躬恒

別るれど嬉しくもあるか今宵より
相見ぬ先に何を恋ひまし

別れるけれど、うれしくもあることだ。今夜お会いするより前には、いったい何を恋しく思えばよかったのだろうか。

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古今和歌集 - よみ人しらず

飽かずして別るる袖の白玉を
君が形見と包みてぞ行く

名残惜しいまま別れる時、袖にこぼれた白玉のような涙を、あなたの形見として包んで持って行くのだ。

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古今和歌集 - よみ人しらず

限りなく思ふ涙にそほちぬる
袖は乾かじ逢はむ日までに

この上なくあなたを思って流す涙にぐっしょり濡れた袖は、乾くことはないだろう、また会える日までは。

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古今和歌集 - よみ人しらず

かきくらしことは降らなむ春雨に
ぬれぎぬ着せて君をとどめむ

空を暗くして、どうせなら降ってほしい、春雨よ。その雨に濡れた衣を着せ、それを口実にして、あなたを引きとめよう。

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古今和歌集 - よみ人しらず

強ひて行く人をとどめむ桜花
いづれを道と惑ふまで散れ

無理にも行ってしまおうとする人を引きとめよう。桜の花よ、どれが道なのか迷うほどに散ってくれ。

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古今和歌集 - 紀貫之

結ぶ手の雫に濁る山の井の
飽かでも人に別れぬるかな

すくう手のしずくで濁ってしまう山の清水は、満足に飲むこともできない。そのように、心ゆくまで語り合えないまま、あなたと別れてしまったことだ。

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古今和歌集 - 紀友則

下の帯の道はかたがた別るとも
行きめぐりても逢はむとぞ思ふ

下紐の帯が左右に分かれてもまた前で結び合わされるように、道はそれぞれの方向に分かれても、巡り巡ってまた会おうと思う。

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古今和歌集 - 安倍仲麿

天の原ふりさけ見れば春日なる
三笠の山に出でし月かも

大空をはるかに仰ぎ見ると、月が出ている。あれは故郷の春日にある三笠の山に出ていた、あの月と同じ月なのだなあ。

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古今和歌集 - 小野篁

わたの原八十島かけて漕ぎ出でぬと
人には告げよ海人の釣舟

広い海原を、数多くの島々を目指して漕ぎ出していったと、都の人には告げてくれ、漁師の釣り舟よ。

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古今和歌集 - よみ人しらず

都出でて今日みかの原泉川
川風寒し衣かせ山

都を出て、今日見るみかの原よ。泉川を渡ると川風が寒い。衣を貸してくれ、鹿背山よ。

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