- 表題
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- 金葉和歌集
金葉和歌集 - 前斎宮河内
逢ふことのひさしに葺けるあやめ草
ただかりそめのつまとこそ見れ
逢うことも久しく絶えて、廂に葺いた菖蒲がしばらく軒の端にあるだけのように、あなたのことはただ一時だけの、かりそめの夫と思うことだ。
いかにせむなげきの森は繁けれど
木の間の月の隠れなき世を
どうしたらよいのだろう。嘆きの森は木々が茂っているけれども、その木の間から漏れる月が隠れようもないように、恋も隠しおおせない世の中であるのに。