- 表題
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- 古今和歌集
古今和歌集 - よみ人しらず
浅茅生の小野の篠原しのぶとも
人知るらめや言ふ人なしに
浅茅の生える小野の篠原の「しの」ではないが、どんなに忍んで恋い慕っても、あの人は知っているだろうか。伝える人もいないのに。
古今和歌集 - よみ人しらず
思ふとも恋ふとも逢はむものなれや
結ふ手もたゆく解くる下紐
いくら思っても恋しても逢えるものだろうか、いや逢えはしない。それなのに、結ぶ手もだるくなるほど下紐が何度もほどけることだ。
古今和歌集 - よみ人しらず
種しあれば岩にも松は生ひにけり
恋をし恋ひば逢はざらめやは
種さえあれば、岩の上にも松は生えてくるのだ。ひたすら恋い続けていれば、逢えないことがあろうか、いや、きっと逢える。
古今和歌集 - よみ人しらず
人の身もならはしものを逢はずして
いざ試みむ恋ひや死ぬると
人の身も習慣しだいで慣れるものだというのに。逢わないままで、さあ試してみよう。恋のために本当に死ぬものかどうかを。