- 表題
- -
- 古今和歌集
古今和歌集 - よみ人しらず
心がへするものにもが片恋は
苦しきものと人に知らせむ
心を取り替えることのできるものであったらよいのに。そうしたら、片思いはこんなに苦しいものだと、あの人に知らせてやりたい。
古今和歌集 - よみ人しらず
人目守る我かはあやな花すすき
などかほに出でて恋ひずしもあらむ
人目をはばかるような私だろうか、いやそうではない。わけのわからないことだ。花すすきが穂を出すように、どうして表に出して恋をしないでいられようか。
古今和歌集 - よみ人しらず
奥山の菅の根しのぎ降る雪の
消ぬとか言はむ恋のしげきに
奥山の菅の根を押し伏せて降り積もる雪が消えるように、私も消え入ってしまいそうだと言おうか。恋の思いがあまりに絶え間ないので。