古典和歌stream

古今和歌集 - よみ人しらず

逢坂の関に流るる岩清水
いはで心に思ひこそすれ

逢坂の関に流れる岩清水の「いは」ではないが、口に出しては言わず、心の中で思い続けている。

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古今和歌集 - よみ人しらず

浮草の上は茂れる淵なれや
深き心を知る人のなき

私の心は浮草が表面を覆い茂っている淵だからだろうか。その深い心を知る人がいない。

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古今和歌集 - よみ人しらず

うちわびて呼ばはむ声に山彦の
答へぬ山はあらじとぞ思ふ

恋に思い悩んで、あの人の名を呼び続ける声に、山彦が答えない山はないだろうと思う。

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古今和歌集 - よみ人しらず

心がへするものにもが片恋は
苦しきものと人に知らせむ

心を取り替えることのできるものであったらよいのに。そうしたら、片思いはこんなに苦しいものだと、あの人に知らせてやりたい。

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古今和歌集 - よみ人しらず

よそにして恋ふれば苦し入れ紐の
同じ心にいざ結びてむ

離れたままで恋い慕っているのは苦しい。入れ紐を結び合わせるように、同じ心になって、さあ契りを結んでしまおう。

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古今和歌集 - よみ人しらず

春立てば消ゆる氷の残りなく
君が心は我に解けなむ

立春になると消えていく氷が跡形もなくなるように、あなたの心も残らず私に打ち解けてほしい。

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古今和歌集 - よみ人しらず

明けたてば蝉のをりはへ鳴き暮らし
夜は蛍の燃えこそわたれ

夜が明けると、蝉のように一日中ずっと泣き暮らし、夜になると蛍のように恋の思いに燃え続けている。

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古今和歌集 - よみ人しらず

夏虫の身をいたづらになすことも
ひとつおもひによりてなりけり

夏の虫が火に飛び込んで身をむなしく滅ぼしてしまうのも、私と同じ一つの思いの火によってなのだった。

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古今和歌集 - よみ人しらず

夕さればいとど干がたきわが袖に
秋の露さへ置き添はりつつ

夕方になると、恋の涙でいっそう乾きにくくなる私の袖に、秋の露までが置き加わっていくことだ。

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古今和歌集 - よみ人しらず

いつとても恋しからずはあらねども
秋の夕べはあやしかりけり

いつだって恋しくないことはないけれども、秋の夕暮れは、不思議なほど恋しさがつのることだ。

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古今和歌集 - よみ人しらず

秋の田のほにこそ人を恋ひざらめ
などか心に忘れしもせむ

秋の田の稲穂のように、表に出してあの人を恋い慕うことはしないだろうが、どうして心の中で忘れたりするだろうか。

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古今和歌集 - よみ人しらず

秋の田の穂の上を照らす稲妻の
光の間にも我や忘るる

秋の田の稲穂の上を照らす稲妻の光のような、ほんのわずかな間でも、私があの人を忘れることがあろうか。

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古今和歌集 - よみ人しらず

人目守る我かはあやな花すすき
などかほに出でて恋ひずしもあらむ

人目をはばかるような私だろうか、いやそうではない。わけのわからないことだ。花すすきが穂を出すように、どうして表に出して恋をしないでいられようか。

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古今和歌集 - よみ人しらず

淡雪のたまればかてに砕けつつ
わが物思ひのしげきころかな

淡雪が積もるとその重みに耐えきれずに砕け落ちるように、心も砕けながら、私の恋の物思いがしきりに募るこのごろだ。

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古今和歌集 - よみ人しらず

奥山の菅の根しのぎ降る雪の
消ぬとか言はむ恋のしげきに

奥山の菅の根を押し伏せて降り積もる雪が消えるように、私も消え入ってしまいそうだと言おうか。恋の思いがあまりに絶え間ないので。

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古今和歌集 - 小野小町

思ひつつ寝ればや人の見えつらむ
夢と知りせば覚めざらましを

あの人を恋しく思いながら寝たので、あの人が夢に見えたのだろうか。夢だと知っていたなら、目を覚まさなかったものを。

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