- 表題
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- 金葉和歌集
金葉和歌集 - 行尊
早き瀬に立たぬばかりぞ水車
我も憂き世にめぐるとを知れ
早い流れの瀬に立っていないというだけのことだ、水車よ。私もおまえと同じく、つらいこの世の中を回り続けているのだと知ってくれ。
過ぎきける月日のほども知られつつ
このみを見るもあはれなるかな
過ぎてきた月日の長さも自然とわかって、この木の実を、そしてあなたのその身を見るにつけても、しみじみと感慨深いことだ。
金葉和歌集 - 花園左大臣家小大進
身の憂さも問ふ一言に塞かれつつ
こころつくしの道はとまりぬ
我が身のつらさも、見舞ってくれたあなたの一言にせき止められて、心を尽くして思い悩む筑紫への道の旅は、とりやめになった。
日陰にはなき名立ちけり小忌衣
着て見よとこそ言ふべかりけれ
日陰の蔓のかかる場では、根も葉もない噂が立ってしまったことだ。小忌衣を着て来て見よと、はっきり言っておくべきだった。
金葉和歌集 - 源俊頼
亡き影にかけける太刀もあるものを
さやつかの間に忘れ果てける
亡き人の墓に太刀を掛けて約束を果たしたという例もあるのに、そのようにほんのわずかの間に、すっかり忘れてしまったのだなあ。