古典和歌stream

金葉和歌集 - 源俊頼

塞きもあへぬ涙の川は速けれど
身のうき草は流れざりけり

せき止めることもできない涙の川は流れが速いけれど、我が身のつらさという浮草は、流れていかないことだ。

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金葉和歌集 - よみ人しらず

玉櫛笥懸子に塵もすゑざりし
二親ながらなき身とを知れ

玉櫛笥の懸子に塵も置かないほど大切に私を育ててくれた両親を、二人ともに亡くした身であると知ってほしい。

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金葉和歌集 - よみ人しらず

身にまさるものなかりけりみどり子は
やらむ方なくかなしけれども

我が身にまさって大切なものはないのだなあ。幼い子は、どうしようもないほどいとしいけれども。

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金葉和歌集

流れても逢ふ瀬ありけり涙川
消えにし泡を何にたとへむ

涙川は流れていっても、また逢う瀬というものがあるのだなあ。それなのに、消えてしまった泡のようなあの人を、何にたとえたらよいのだろう。

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金葉和歌集 - よみ人しらず

呉竹のふし沈みぬる露の身も
問ふ言の葉におきぞゐらるる

呉竹の節のように伏し沈んでいた、露のようにはかない身も、見舞ってくださる言葉に、起き上がって座っていられることだ。

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金葉和歌集

よそながら世を背きぬと聞くからに
越路の空はうち時雨つつ

遠く離れていながら、あなたが世を背いて出家したと聞くとすぐに、この越路の空には時雨が降り続いている。

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金葉和歌集

たらちめのなげきを積みて我がかく
おもひの下になるぞ悲しき

母に嘆きを積み重ねさせて、私がこのように火葬の火の下になってしまうのが悲しい。

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金葉和歌集 - 大江匡房

その夢を問はば嘆きやまさるとて
驚かさでも過ぎにけるかな

その夢のような出来事を尋ねたら、かえって嘆きがまさるだろうと思って、便りをして驚かせることもせずに過ごしてしまったことだ。

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金葉和歌集 - 大弐三位

いにしへは月をのみこそながめしか
今は日を待つ我が身なりけり

昔は月ばかりを眺めていたけれど、今は日を待つ我が身となったことだ。

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金葉和歌集 - 永縁

夢にのみ昔の人をあひ見れば
覚むるほどこそ別れなりけれ

夢の中でばかり亡き昔の人に逢っているので、夢から覚めるときこそが、別れであることだ。

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金葉和歌集 - よみ人しらず

露の身の消えもはてなば夏草の
ははいかにしてあらむとすらむ

露のようにはかない私の身がすっかり消えてしまったら、夏草の葉のように残される母は、どのようにして生きていこうとするのだろうか。

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金葉和歌集 - 和泉式部

もろともに苔の下にも朽ちもせで
埋もれぬ名を見るぞ悲しき

亡き娘とともに苔の下で朽ちることもなく、埋もれずに残っている名を見るのが悲しい。

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金葉和歌集

今ぞ知るおもひの果ては世の中の
うき雲にのみまじるものとは

今こそ知った。思いの火の果ては、この世の中のつらい浮き雲に、ただまじってしまうものだとは。

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金葉和歌集

定めなき世をうき雲ぞあはれなる
頼みし君が煙と思へば

無常な世をつらいものと思わせる浮き雲こそ、しみじみと心にしみる。頼りにしていたあなたの火葬の煙だと思うと。

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金葉和歌集 - 行尊

草木まで思ひけりとも見ゆるかな
松さへ藤の衣着てけり

草木までも亡き人を思い悲しんでいたのだと見えることだ。松までもが藤の衣、喪服を着ていることよ。

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金葉和歌集

悲しさのその夕暮のままならば
ありへて人に問はれましやは

悲しさがあの夕暮れのままであったなら、こうして生きながらえて、人に見舞われることなどあっただろうか。

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