古典和歌stream

古今和歌集 - 藤原敏行

つれづれのながめにまさる涙川
袖のみ濡れて逢ふよしもなし

することもなく物思いにふけっていると、長雨で水かさが増すように涙の川が増していく。袖ばかりが濡れて、あなたに逢う手立てもない。

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古今和歌集 - 在原業平

浅みこそ袖はひつらめ涙川
身さへ流ると聞かば頼まむ

浅いからこそ袖が濡れる程度なのだろう、その涙の川は。体までも流されてしまうと聞いたなら、あなたの心を頼りにしよう。

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古今和歌集 - よみ人しらず

寄るべなみ身をこそ遠く隔てつれ
心は君が影となりにき

身を寄せる手立てがないので、体こそ遠く隔ててしまったが、心はあなたの影のように、あなたに寄り添うものとなってしまった。

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古今和歌集 - よみ人しらず

いたづらに行きては来ぬるものゆゑに
見まくほしさにいざなはれつつ

行っても逢えずに無駄に帰ってくるばかりだというのに、逢いたい気持ちに誘われて、何度も出かけてしまう。

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古今和歌集 - よみ人しらず

逢はぬ夜のふる白雪と積もりなば
我さへともに消ぬべきものを

逢えない夜が、降る白雪のように積もり重なっていったなら、雪が消えるように、私までも一緒に消えてしまうに違いないのに。

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古今和歌集 - 在原業平

秋の野に笹分けし朝の袖よりも
逢はで来し夜ぞひちまさりける

秋の野で露に濡れた笹を分けて帰った朝の袖よりも、逢えずに帰ってきた夜の袖の方が、涙でいっそうひどく濡れたことだ。

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古今和歌集 - 小野小町

みるめなき我が身をうらと知らねばや
かれなで海人の足たゆく来る

海松布の生えない浦のように、逢う機会などない私だと知らないからだろうか、あの漁師は離れもせず、足がだるくなるほど通ってくる。

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古今和歌集 - 源宗于

逢はずして今宵明けなば春の日の
長くや人をつらしと思はむ

逢わないまま今夜が明けてしまったなら、春の日が長いように、いつまでも長くあの人を薄情だと思うことになるのだろうか。

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古今和歌集 - 壬生忠岑

有明のつれなく見えし別れより
暁ばかり憂きものはなし

有明の月がそっけなく見えた、あの別れの時から、夜明け前の暁ほどつらいものはない。

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古今和歌集 - 在原元方

逢ふことのなぎさにし寄る波なれば
うらみてのみぞ立ち帰りける

逢うことのない渚に寄せる波なので、浦を見るだけで引き返すように、恨みながらむなしく帰ってくるばかりだ。

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古今和歌集 - よみ人しらず

かねてより風に先立つ波なれや
逢ふことなきにまだきたつらむ

前もって風より先に立つ波だからなのか、まだ逢ってもいないのに、どうして早くも噂が立つのだろう。

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古今和歌集 - 壬生忠岑

みちのくにありといふなる名取川
なき名取りては苦しかりけり

陸奥にあるという名取川の名のように、身に覚えのない噂を取ってしまうのは、つらいことであった。

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古今和歌集 - 御春有助

あやなくてまだきなき名のたつた川
渡らでやまむものならなくに

わけもなく、早くも根も葉もない噂が立ってしまった。竜田川を渡らずに終わるわけでもないのに、まだ渡ってもいないうちから。

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古今和歌集 - 在原元方

人はいさ我はなき名の惜しければ
昔も今も知らずとを言はむ

あの人はどうだか知らないが、私は根も葉もない噂が立つのが惜しいので、昔も今も、あの人のことは知らないと言おう。

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古今和歌集 - よみ人しらず

懲りずまにまたもなき名は立ちぬべし
人憎からぬ世にし住まへば

懲りもせず、またしても根も葉もない噂が立ってしまうだろう。人を憎からず思ってしまう、この世に住んでいるのだから。

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古今和歌集 - 在原業平

人知れぬ我が通ひ路の関守は
宵々ごとにうちも寝ななむ

人に知られない私の通い路の関所の番人は、毎晩毎晩、ちょっと眠ってくれないものか。

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