- 表題
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- 山家集
山家集 - 西行
わりなしやさこそ物思ふ袖ならめ
あきにあひても置ける露かな
どうにもならないことだ。いかにも物思いをする袖ではあろうが、秋に出会って、あの人に飽きられてもなお、露が置いていることよ。
山家集 - 西行
いかにせん来む世の海人となるほども
みるめ難くて過ぐるうらみを
どうしたらよいのだろう。来世で海人に生まれ変わるほど先になっても、海松布を刈るように逢う機会も得られないまま過ごしてゆく、この恨みを。
山家集 - 西行
あはれあはれこの世はよしやさもあらばあれ
来む世もかくや苦しかるべき
ああ、ああ、この世はもうどうなってもかまわない。そうであるならそれでよい。けれども来世もこのように苦しいのだろうか。