古典和歌stream

金槐和歌集 - 源実朝

み吉野の山に入りけむ山人と
なりみてしがな花に飽くやと

吉野の山に入ったという山人になってみたいものだ。花に飽きることがあるかどうかと。

詳細を見る

金槐和歌集 - 源実朝

み吉野の山に籠りし山人や
花をば宿のものに見るらむ

吉野の山にこもり住んだ山人は、花を自分の住まいのものとして見ているのだろうか。

詳細を見る

金槐和歌集 - 源実朝

音に聞く吉野の桜咲きにけり
山の麓にかかる白雲

評判に聞く吉野の桜が咲いたのだなあ。山の麓に白雲がかかっている(かのように見える)。

詳細を見る

金槐和歌集 - 源実朝

葛城や高間の桜眺むれば
夕居る雲に春雨ぞ降る

葛城の高間山の桜を眺めやると、夕方にかかっている雲の中に春雨が降っている。

詳細を見る

金槐和歌集 - 源実朝

雨降ると立ち隠るれば山桜
花のしづくにそぼちぬるかな

雨が降るからと桜の木陰に立ち隠れると、山桜の花のしずくにしっとり濡れてしまったことだ。

詳細を見る

金槐和歌集 - 源実朝

今日もまた花に暮らしつ春雨の
露の宿りを我に貸さなむ

今日もまた花を見て一日を暮らしてしまった。春雨の露が宿る花の陰を、宿として私に貸してほしい。

詳細を見る

金槐和歌集 - 源実朝

道遠み今日越え暮れぬ山桜
花の宿りを我に貸さなむ

道が遠いので、今日は山を越えきれないうちに日が暮れてしまった。山桜よ、花の陰の宿を私に貸してほしい。

詳細を見る

金槐和歌集 - 源実朝

時の間と思ひて来しを山里に
花見る見ると長居しぬべし

ほんのしばらくの間と思って来たのに、山里で花を見ては見てとしているうちに、きっと長居をしてしまうだろう。

詳細を見る

金槐和歌集 - 源実朝

桜花咲き散る見れば山里に
我ぞ多くの春は経にける

桜の花が咲いては散るのを見ていると、私はこの山里で多くの春を過ごしてきたのだなあ。

詳細を見る

金槐和歌集 - 源実朝

花を見むとしも思はで来し我ぞ
深き山路に日数経にける

花を見ようと特に思って来たわけでもない私が、花に引かれて深い山路で幾日も過ごしてしまったことだ。

詳細を見る

金槐和歌集 - 源実朝

今しはと思ひしほどに桜花
散る木のもとに日数経ぬべし

もう今は出立しようと思っているうちに、桜の花が散る木の下で、何日も過ごしてしまいそうだ。

詳細を見る

金槐和歌集 - 源実朝

木のもとに宿りはすべし桜花
散らまく惜しみ旅ならなくに

木の下に宿りをするのがよい。桜の花が散るのが惜しいので。旅だからというわけではないのに。

詳細を見る

金槐和歌集 - 源実朝

木のもとに宿りをすれば片敷きの
わが衣手に花は散りつつ

木の下に宿りをすると、片袖だけを敷いて独り寝る私の袖に、花が散りかかり続けている。

詳細を見る

金槐和歌集 - 源実朝

木のもとの花の下臥し夜ごろ経て
わが衣手に月ぞ馴れぬる

木の下で花の下に伏して寝る夜が幾晩も続いて、私の袖には月の光もすっかり馴れ親しんでしまったことだ。

詳細を見る

金槐和歌集 - 源実朝

尋ねても誰にか問はむ故郷の
花も昔の主ならねば

訪ねて行っても、誰に昔のことを問えばよいのだろう。故郷の花も、昔の主人のものではないのだから。

詳細を見る

金槐和歌集 - 源実朝

里は荒れぬ志賀の花園そのかみの
昔の君や恋しかるらむ

里は荒れてしまった。志賀の花園は、その昔の君が恋しいのだろうか。

詳細を見る